二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマ 海の悪魔姫と太陽の天使姫 ( No.240 )
- 日時: 2012/05/21 16:36
- 名前: 姫佳 ◆MWOkRuxz12 (ID: L9PtbysF)
- 参照: 今月から一応(?)高校生!
第48話「余興」
フィディオ「ラティア…、その髪…、」
ラティアの髪は、肩につかない位置まで短くなっていた。髪の下の方の両サイドに、青いリボンがついている。
ラティア「切ったの。長いと手入れ大変だし。それに…、」
フィディオ「それに?」
ラティア「…ほら、色々あったでしょう?それで、なんか吹っ切れちゃって。もう一度、やり直したいっていうか…、」
上手く説明できず、困った表情のラティア。
フィディオ「…言いたいことは何となく分かるよ。」
ラティア「それならそうと早く言いなさいよ!私がどれだけ悩んだと思ってるの?!」
フィディオ「ごめんごめん^^;」
ラティア「全く…。…それで…、似合ってる?」
フィディオ「凄く可愛いよ。」
ラティア「本当?!ありがとう!!…、」
その時、ラティアが急に黙りこんでしまった。
フィディオ「どうかした?」
ラティア「…ちょっと勿体ない感じがして…、」
フィディオ「俺は短い髪が好きだな。ラティアらくて凄く良いと思うよ。」
ラティア「ありがとう!!」
満面の笑みでラティアはお礼を言った。その時、ラティアの携帯が鳴った。
ラティア「…ここからだわ。もしもし?」
ここ『ラティア、大丈夫?』
ラティア「えぇ。午後の練習には参加するわ。」
ここ『良かった〜!!』
ラティア「今、ユニコーンの宿舎にいるんでしょう?ティアラの様子は?」
ここ『今はマークの部屋で寝てる。さっきまで大泣きしてたの。壊れた物もないわ。』
ラティア「そう。…マーク達も大変ね。試合終わった直後に…、」
ここ『まあね。でも、本人達は慣れてるって言ってたし。じゃあ、私もジャパンの宿舎に戻るから。』
ラティア「えぇ。じゃあね。」
ラティアは携帯を切る。
フィディオ「ティアラ、どうだって?」
ラティア「今は落ち着いて眠ってるって。…お母様が亡くなった時は凄く大変だったけど。」
フィディオ「どうして?」
ラティア「ティアラ、自分の部屋で大暴れしたの。カーテン破ったり…、とにかく自分の部屋にある物全て壊したわ。」
フィディオ「それって…、ガラス製品とかも?」
ラティア「えぇ、窓を割ったわ。その時に両腕切っちゃって。…今は大分痕も薄くなってるけど。…あの時、マークがいなかったら、あの子は大怪我してたかもしれないわね。」
フィディオ「…ラティアは、そんなことなかったのか?」
ラティア「なかったというより…、する暇がなかった感じね。お母様が亡くなって、誰がクラリス家の社長になるかとか…、凄く忙しかったから。」
フィディオ「…そっか。」
ラティア「あっ、ごめんなさい。なんか暗い雰囲気にしちゃって…;」
ビアン「ニャア。」
その時、ラティアの部屋からビアンが出てきた。
ラティア「あらビアン、昼寝はもういいの?」
ビアン「ニャア〜。」
ビアンはラティアに擦り寄る。ラティアはビアンを優しく撫でた。
ラティア「ごめんなさいね。もっと遊んであげたいけど…、今から練習に行くの。」
ビアン「ニャア。」
その時、ビアンがラティアの肩に乗った。
ラティア「えっ?!ちょ、ビアン?!」
ラティアは驚いた。イナズマジャパンには知らない選手が多く、ビアンは人見知りが激しい為、今までジャパンの宿舎には連れていかなかった。が、今日はビアンも一緒に行くつもりらしい。
ラティア「知らない人多いけど…、大丈夫?」
ビアン「ニャア!」
フィディオ「行く気満々みたいだね。」
ラティア「フローラ!ビアンがジャパンの宿舎に行きたいっていうんだけど…、」
フローラ「珍しいですね…。…連れていってあげてはいかがですか?」
ラティア「…そうね!私もビアンが一緒だと嬉しいし!」
ビアン「ニャア♪」
フィディオと別れ、ジャパンエリアに向かうラティア。その時、ビアンが警戒した表情で一点を見つめた。
ラティア「ビアン、どうしたの?」
その時、ラティアも怪しい気配を感じ、人通りが少ない路地裏に入った。
?「流石ラティア様、勘が鋭いですね。」
ラティア「貴方は…!!」
目の前に現れた男は、以前、ラティアを狙ってきた男だった。
ラティア「…用があるならさっさと言いなさい。私、練習に遅れそうなんだけど。」
?「決勝トーナメント進出のお祝いを申し上げようと思いまして。」
ラティア「…それはどうも。」
ラティアが男の横を通り過ぎようとしたその時、
?「決勝トーナメントが、貴方方姉妹の墓場にならないように願っていますよ…。」
ラティア「?!どういうこと?!貴方達の目的は、私達を仲間にすることじゃなかったの?!」
ラティアが振り返ると、男はいなくなっていた。
ラティア「…何なのよ、一体…、」
ラティアは小さく呟くと、グラウンドに急いだ。
***
姫佳「新章始まりました!!といっても、話数は前の章の続きなんですけどw」
ラティア「…ねぇ、あの男っていったい誰なのよ?正体が分からないから殺せないじゃない。」
姫佳「それ言ったらネタバレでしょ^^;…つーかあの男、死亡フラグ立ったな。」←
ここ「で、次回は?」
姫佳「次回からライオコット島の伝説編です!!シリアス…、入るかな。あと、キャラ崩壊とか。」←
ラティア「姫佳の予告は9割外れるから信じない方がいいわ。それじゃあ、コメント待ってるわね。」
姫佳「9割も外れてる?!せめて8割とか…、」
ラティア「何か文句でもあるの?(黒)」
姫佳「いえ!!ありません!!(即答)」