二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 海の悪魔姫と太陽の天使姫 ( No.360 )
日時: 2012/05/22 20:18
名前: 姫佳 (ID: L9PtbysF)
参照: 明日でGWも終わりかぁ…。

第64話「ザ・キングダムの闇!」


ラティア「決勝トーナメントの前に、怪我が完全に治って良かったわ。」
ビアン「ニャア〜♪」

ラティアはロビンに怪我の具合を診てもらい、宿舎に帰る途中だった。

ラティア「あれは…、」

その時、ラティアはよく知る人物を見つけた。

ラティア「ロニージョ!!」
ロニージョ「!!ラティア…、」

ロニージョはとても驚いた顔をした。直後、一瞬悲しそうな顔をしたが、すぐ笑顔に戻った。

ロニージョ「久しぶりだな。予選での活躍、見てたよ。」
ラティア「ありがとう!貴方も凄い活躍ね。」
ロニージョ「ありがとう。今度の試合、楽しみにしているよ。それじゃあ。」

ロニージョはバスに乗った。

ラティア「ロニージョ…?」

ラティアはロニージョの異変に気付いていたが、尋ねる前に本人が帰ってしまったので聞けなかった。

円堂「あっ!!ラティア!!」

宿舎の前で、ラティアは円堂、土方、鬼道、ヒロトに会った。

ラティア「守?皆も!どうしたの?」
土方「ロニージョを見かけなかったか?」
ラティア「ロニージョなら、さっきバスに乗っていったわよ。」
円堂「そうか…。なぁ、ラティアとロニージョって知り合いなんだよな?」
ラティア「えぇ。かなり親しいけど…、それがどうしたの?」
円堂「実は…、」

円堂は今まであったことを話した。

ラティア「そんな…!!嘘よ!!ロニージョが八百長なんてするわけないわ!!彼は正義感が強くて、曲がったことが大嫌いなのよ?!」
円堂「俺も信じられない。だから、ロニージョに会いに行くんだ。」
ラティア「私も行くわ!!」


〜ブラジルエリア〜

ラティア達が歩いていると、モニターがついた。

アナウンサー『ガルシルド監督、決勝トーナメント進出を果たしたお気持ちは?』
ガルシルド『責任を感じていますよ。』
アナウンサー『…と、言われますと?』
ガルシルド『このFFI世界大会は、私の愛するサッカーを通じ、世界平和を目指して開いたもの。そのメッセージを全人類に伝える為に、1つでも多く勝ち進むことが、我がチームザ・キングダムの使命ですからな。』
アナウンサー『成程。ありがとうございました。』

ヒロト「世界平和を目指して…、か。」
土方「益々わからねぇなぁ…。そんなチームなら、間違っても八百長なんか頼んじゃ駄目だろう。」

円堂「ガルシルドって確か…、」
ラティア「FFIの大会委員長で、世界的にも有名な石油王よ。」
土方「へぇ…、」
ラティア「でも、色々と黒い噂もあるわ。…私も嫌いだし。」
鬼道「そうなのか?」
ラティア「見ていて腹が立つわ。…あんな奴の言うことなんか、信用できない。」

ラティアはビアンをギュッと抱きしめた。

ビアン「ニャア?」
ラティア「…何が世界平和よ…。そんな簡単に世界が平和になったら、お父様やお母様だって殺されてなかったわよ…!!」
ビアン「ニャア…、」

ビアンが心配そうにラティアの顔を舐めた。ラティアはハッと我に返る。その時、ラティア達の頭上をサッカーボールが飛んでいった。

ラティア「…ビアン、あのボールを追いかけて。」
ビアン「ニャア。」

ビアンは肩から飛び下り、ボールを追いかける。その時、近くで争っているような声が聞こえた。

ラティア「貴方達!!そこで何をしてるの?!」
男1「Σラ、ラティアお嬢様!!」
男2「Σお、お久しぶりです!!」

2人の男は慌てていた。

ラティア「貴方達、ガルシルドの手下ね!!ラガルートに何をしたの?!」
男1「そ、それは…、」
ラティア「こんなに小さな子まで泣かして…、何をしたの?!さっさと白状しなさい!!…まさか、何もしてないなんて下らない答えを言うつもりじゃないでしょうね?」
男2「そ、それについてはまた今度お教えいたします!!それでは、仕事がありますので!!」

男達は車で逃げた。

弟「畜生!!ガルシルドめ!!」
ラティア「えっ?」
ラガルート「よせ!!もういい!!」

ラガルートは弟の手を引き、その場を立ち去った。

〜公園〜

ラティア「はい。」
弟「わぁ!!僕のボール!!ありがとう!!」
ラティア「お礼ならビアンに言って。」
ビアン「ニャア。」
弟「ありがとう!!」
ラガルート「何か用か?」
ラティア「ロニージョに会いたいの。どこにいるか知らない?」
ラガルート「さあな…。」
ラティア「さっきの男達って…、ガルシルドの手下よね?」

ラガルートは口を閉ざす。

土方「ガルシルドめ、って言ったよな?自分達の監督を、そんな風に言うなんて変だぜ。」
円堂「ロニージョが、負けてくれと頼みに来たことと関係があるのか?」
ラガルート「何?!」
円堂「知らなかったのか?」
ラガルート「ロニージョの奴、そこまで思いつめていたのか…、」
弟「兄ちゃん達がこんな苦しい思いをしているのは、ガルシルドのせいなんだ!!」
全「「「!!!!」」」
ラティア「どういうこと?」
弟「皆騙されたんだよ!!」
土方「騙された…?」

ラティアはラガルートの隣に座った。

ラティア「私達でよければ、相談に乗るわ。だから、話してくれない?…貴方やロニージョが苦しんでる姿を見てると、凄く辛いわ。今は違うけど…、同じチームだった仲間でしょう?」
ラガルート「…ガルシルドは、貧しくて困っていた俺達に、サッカーをする為のお金や場所を提供してくれて、家族にも仕事を与えてくれた。…でも、あいつの命令に逆らったり、試合でミスをしたら厳しい罰を受けるようになったんだ。俺達の家族にまで…、」
土方「何?!」

ラティアも黙って聞いていたが、その顔は怒りで満ち溢れていた。

ラガルート「ガルシルドは、自分の作戦通り完璧に勝つことを要求した。ミスは一切許さない。だから…、」
ラティア「選手への負担が、物凄く大きいのね!」
ラガルート「既に2人、オーバーワークで動けなくなってしまった。このままでは、二度とサッカーができなくなる奴もでてくる…!」

円堂はロニージョが言っていた言葉を思い出した。

円堂「そうだったのか…。」
ラガルート「ロニージョは、君達を強いチームと認めたからこそ、負けてくれと頼んだんだ。確実に勝って、チームメイトや家族を守る為に…、自分のプライドを捨てて…!」
土方「家族を守る為って…?」
ラガルート「罰は家族にもって言っただろ?もし試合に負けてしまったら、俺達も家族もどうなるか…、」
土方「そんな…!!それじゃあ、まるで人質みたいなもんじゃねぇか!!」

ラガルートは悔しそうに顔を歪めた。

ラティア「…さない。」
円堂「ラティア?」
ラティア「貴方達や家族を苦しめるなんて絶対許さない!!私に任せて!!絶対に貴方達を救ってみせるわ!!」

ラティアは公園をとび出した。その後を円堂達も追う。

円堂「おい!!ラティア!!どうするんだよ?!」
ラティア「証拠を集めるのよ!!」
土方「証拠?!」
ラティア「えぇ!!ガルシルド邸から、データを盗むの!!」
鬼道「だが、危険だぞ?!」
ラティア「私のハッキングを甘くみないでくれる?私、ハッキングは得意中の得意なの!!一度も失敗したことがないわ!!」
ヒロト「でも、どうしてハッキングを…;」
ラティア「そこはクラリス家の事情よ。」

ラティアはウインクすると、クラリス家の別荘に向かった。




***
姫佳「今回は、ラティアをカッコよく書いてみました!!」
ラティア「どこがカッコいいのよ?!」
姫佳「Σえぇっ?!駄目ですか?!;;」
ラティア「当たり前じゃない!!」
姫佳「が、頑張ったのにぃ…(T_T)」
ティアラ「次回はラティアのハッキング技が炸裂!!」
ラティア「…それ、技っていうの?」
ティアラ「さあ?まぁ、細かいことは気にすんな!!んじゃ、コメント待ってま〜す☆」