二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 海の悪魔姫と太陽の天使姫 更新再開!! ( No.431 )
日時: 2012/06/01 17:23
名前: 姫佳 (ID: 7pjyJRwL)
参照: テスト終了!!更新再開です☆

第68話「ラティアの決断」


翌朝、皆は朝食を食べながら病院からの連絡を待っていた。

リカ「まだなんか。連絡は…、」

その時、秋が部屋に入ってきた。

円堂「秋!!」
秋「今、病院から連絡があって、響木監督の検査の結果も良いから、手術は予定通り行うそうよ。」
風丸「そうか。」
立向井「上手くいきますよね…。」
綱海「あったり前だ!!そんなもん、失敗なんかしてたまるかよ!!」
鬼道「ああ。いかに大変な手術であろうと、響木監督なら必ず乗り越えられる!」
円堂「うん!」
染岡「よぉし!!俺達も絶対に勝つぞ!!」
壁山「勝って、響木監督に勝利のプレゼントッス!!」
全「「「おう!!!」」」


〜ウミガメスタジアム〜

皆は其々のベンチで準備をしていた。その時、突然スタジアムが揺れ始めた。

風丸「な、何だ?!あれは…?!」
ラティア「嘘っ…?!なんで…?!」

そして、上空に巨大な飛行艇が現れた。それを見た途端、ラティアの顔は青ざめた。スタジアムに着陸すると、中から誰か出てきた。

ここ「あれは…!!」
円堂「ガルシルド?!」
土方「なんであいつがここにいるんだ?!警察に捕まったんじゃなかったのか?!」
久遠「…そうですか。」
秋「監督!」
久遠「警察では、そのような証拠は受け取っていないそうだ。」
全「「「えっ?!?!」」」
綱海「受け取ってねぇって?!」
ラティア「警察にまで手を回したのね…!!」

皆は悔しそうに顔を歪める。

土方「どうすりゃいいんだよ…。ガルシルドがいるってことは、俺達が勝ったらロニージョ達の家族はとんでもないことに…、」
壁山「そんなことできないッス…。」
ラティア「それでも…、」
円堂「ラティア?」
ラティア「それでも、私はこの試合に勝つわ。」
全「「「えっ?!?!」」」
ここ「でも、私達が勝ったらロニージョ達の家族は行き場を失って…、」
ラティア「クラリス家の力で何とかするわ。…ガルシルドのすきにさせない為にも、勝たなきゃいけないの!!これは、私達とガルシルドの戦いよ。サッカーを、戦争の道具なんかに使おうとする卑劣な奴とのね!!」
円堂「ラティアの言うとおりだ!!あんな奴のすきにはさせない!!」
鬼道「皆!!この試合、必ず勝つぞ!!」
全「「「おう!!!」」」
ラティア「監督!!お願いがあります!!」

全員はラティアの方を向いた。

ラティア「私を…、前半だけ抜けさせてくれませんか?!」
全「「「ええぇっ?!?!」」」
ここ「ラティア?!何言ってるの?!」
ラティア「ガルシルドの屋敷からもう一度証拠を見つけるのよ!そうすれば、今度こそ逮捕できるわ!」
ここ「それは…、そうかもしれないけど…。…監督、どうするんですか?」
久遠「…分かった。ただし、後半までには必ず戻ってこい。」
ラティア「はい!!」
円堂「ラティア!!そっちは頼んだぜ!!」
ラティア「えぇ!!」

ラティアは走りだした。

フィディオ「ラティア!!」
ラティア「フィディオ!!なんでここに?!」
フィディオ「証拠、見つけに行くんだろ?今、ティアラ達がロビンさんを呼んだから。」
ラティア「ありがとう!!」
?「試合を放っておいてどこに行くつもりですか?ラティア様。」

その時、通路に声が響いた。
フィディオ「お前は…!!」
ラティア「ガルシルド!!」
ガルシルド「私の屋敷から証拠を盗むなど、やるだけ無駄だ。」
?『それはどうかしら?』

その時、ラティア達の前に1人の女性が現れた。

ラティア「お母様!!」
フィディオ「えっ?!」
ガルシルド「貴様は…、ティナ・クラリス…!!」
ティナ『ガルシルド、私が死んだのをいいことに随分とやりたい放題やっているわね。』
ガルシルド「貴様…、死んだはずじゃ…、」
ティナ『確かに、私はもうこの世にはいないわ。ただ、貴方に宣戦布告に来たのよ。私達の娘を甘く見ないで。ラティアは、貴方が思っているよりもずっと賢い子よ。それだけは覚えておきなさい。』

ティナはガルシルドを睨みつけ、そう言い放った。ガルシルドは試合が始まりそうになったので、スタジアムに戻っていった。

ティナ『フィディオ君…、よね?』
フィディオ「えっ…、どうして俺の名前を…、」
ティナ『あの世からずっと見ていたから知っているわ。初めまして。ティナ・クラリスです。いつもラティアがお世話になってます♪』
ラティア「…私、お世話になんかなってません。」

ラティアは拗ねたように頬を膨らませた。

ティナ『フフッ。貴女のそんな顔、久しぶりに見たわ。』
ラティア「…お母様。私の選択は…、正しかったですか?」

ラティアは弱弱しい声でそう訊ねた。

ティナ『勿論よ。』

ティナはラティアの頭を優しく撫でた。本当は撫でられないはずなのに、ラティアは母の温もりを感じた。

ティナ『フィディオ君。』
フィディオ「何ですか?」
ティナ『ラティアはクールでしっかり者だけど…、本当は凄く寂しがりやで泣き虫なの。でも、あの子は他人に頼らずに育っちゃったから、甘え方が分からないの。それで、いつもギリギリまで自分を追いつめて…。だから、あの子が壊れないように守ってあげて。私やライトの分まで…。』
フィディオ「分かりました!!」
ラティア「何が?」
ティナ『何でもないわ。それじゃあ、私は行くわね。困ったことがあったら、伝承の箱を開けるといいわ。』
ラティア「?は、はい…。」
ティアラ「ラティア〜!!フィディオ〜!!そろそろ出発するよ〜!!」
ラティア「え、えぇ!!」

ラティアはティナの言葉に疑問を抱きつつ、船に乗り込んだ。




***
姫佳「平日に更新なんて久しぶり!!ww」
ラティア「やっとブラジル戦が始まったわね…。」
姫佳「そうだね…^^;」
ティアラ「つーかラティア、前半出ないんだね!」
姫佳「ラティアには証拠を盗んできていただきます!!どうでもいいけど、今日髪をバッサリ切りました!!めっちゃすっきりしたw」
ラティア「では、コメント待ってるわ。」