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第７２話「少女の失ったもの」


イナズマジャパンは虎丸と染岡が交代し、後半が始まった。鬼道がロニージョのマークにつく。ロニージョはチームメイトにパス。

ラティア「このパス回し…。攻めてこないつもり？」
土方「何故だ…？ガルシルドが連行されたっていうのに…、」

ザ・キングダムはパスを回し続ける。

ティアラ「なんか…、前半より動きが悪くなってる…。」

ラティア「ふざけんじゃないわよ！！」

その時、ラティアの声が響いた。

ラティア「私達が何の為にガルシルドを追いこんだと思っているの？！本気の貴方達と戦いたかったからよ！！」

ロニージョにパスが回った瞬間、ラティアがスライディングでボールを奪う。

ラティア「貴方達が本気を出さなくても、私達イナズマジャパンは容赦しないわよ！！」

ラティアはザ・キングダムの選手達を次々と抜いていく。

ラティア「士郎！！土方！！」
吹雪・土方「「ああ！！」」
ラティア・吹雪・土方「「「フリーズボルト！！！」」」

稲妻を纏った氷の塊がゴールに突き刺さる。１−１でイナズマジャパンが同点に追いついた。

円堂「ロニージョ、どうしたんだ？前半よりプレーにキレが無くなってる。ガルシルドは、刑事さんが必ず逮捕するって約束してくれた！もうお前達を脅かしたり、命令したりする奴はいないんだぞ！」
ロニージョ「…違うんだ。」
円堂「えっ？」
ロニージョ「確かに、俺達の目の前でガルシルドは連行された。…でも、それだけじゃ何も解決してないんだ。」
円堂「どういうことだ？」
ラガルート「俺達の家族は、ガルシルドのグループ企業から仕事を貰っていたんだ。もし、ガルシルドが逮捕されることになれば、俺達の家族は仕事を失くしてしまう。」
ロニージョ「サッカーで優秀な成績を収めることで、家族の生活を楽にさせてやろうと頑張っていたのに…、逆に家族を苦しめることになってしまう。サッカーでの自由は手に入れたのかもしれない。だが、本当にこれで良かったのか…。ガルシルドのいうことを聞いていれば、少なくとも家族は…！！」
ラティア「貴方達、何も分かってないじゃない！！」
ロニージョ「お前に何が分かるというんだ！！恵まれた環境で生活をしてきたお前に、俺達の何が分かる！！」
ラティア「じゃあ貴方は、家族を失った私の何が分かるというのよ！！」
全「「「！！！」」」

ラティアの言葉に、全員が目を見開いた。

ラティア「確かに、私は恵まれた環境で育ってきたわ。生活に困ったことも一度もない。…でも、私やティアラはこの世で大切なものを失ったのよ！！」
円堂「ラティア…。」
ラティア「お父様にサッカーを教わっていた私達は、お父様が死んでサッカーをするのが凄く辛かった。…今だって、悲しくないわけじゃない。でも今、この舞台に立っている。…何故だか分かる？お父様は、サッカーをしている私が一番好きだからよ。貴方の家族だって、貴方がサッカーで活躍している姿を見たいからこの大会に送り出してくれたはずよ。」
弟「しっかりしろー！！兄ちゃーん！！俺は、カッコいい兄ちゃんが見たいんだ！！」
ラガルート「あいつ…！！」
ロニージョ「ラガルートの…、」
弟「兄ちゃん！！」
ロニージョ「…俺達は勘違いしていたようだな。あの日、家族が笑顔で送り出してくれたのは、サッカーで輝いている俺達を見たかったから、か。」
ラガルート「ああ！」

ザ・キングダムの皆も頷く。

ロニージョ「やろうぜ！！俺達ザ・キングダムの本当のサッカーを！！」
全「「「ああ！！！」」」
円堂「ありがとうな！！ラティア！！これでやっと本気のあいつ等と対決できる！！…でも、お前の過去、皆の前で言っちゃったけど…、大丈夫か？」
ラティア「Σあっ…；…守！！試合に集中よ！！」
円堂「(無理矢理話切り替えたな…；)あ、ああ！！皆！！こっちもイナズマジャパン魂、見せてやろうぜ！！」
全「「「おう！！！」」」




姫佳「約１ヵ月ぶりの更新でｓ((蹴ｂｙラティア」
ラティア「まずは、この１ヵ月間のことを洗いざらい吐いてもらいましょうか(黒)」
姫佳「え〜っと…、期末が終わってすぐに球技大会の練習が始まってしまいまして…＾＾；」
ラティア「それから？(黒)」
姫佳「ポケモンホワイト２にはまってましｔ((フルボッコｂｙラティア」
ラティア「貴女、どれだけ自分勝手なのよ！！」
姫佳「だって、ライバル可愛かったんだもん！！シスコンだよ？！鬼道や豪炎時と同じ部類だよ？！」((エ
ティアラ「他には？」
姫佳「…イナゴ編のせっていを考えていました。」
ティアラ「どんな感じ？！」
姫佳「ホーリーロード編は、純粋にオリキャラと相手キャラの恋愛になると思います。イナクロ編から本格的に指導です！！ｗ」
ラティア「メールでかなりネタバレもしたから、知ってる方は知ってるわよね。」
姫佳「うん！そして、沢山の誕プレありがとうございました！！神短編や神イラスト…、本当にありがとうございました！！」
双子「「ありがとうございました！！」」
姫佳「これからどんどん更新していきたいと思います！！…夏休み？えっと…、まずは最初の週に夏期講習があって、部活もあって、宿題もあって…、忙しいなオイ。宿題は早めに済ませて、更新したいと思います！！夏休みが終わるまでに完結させたいなぁ〜！！では、コメント待ってます！！＾＾」