二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマ 海の悪魔姫と太陽の天使姫 第80話更新! ( No.631 )
- 日時: 2012/07/27 15:25
- 名前: 姫佳 (ID: /LylQYeE)
- 参照: 今日は部活が早く終わりました☆
第81話「サッカーのきっかけ」
〜ラティアsaid〜
私は今、とある人物の部屋の前にいた。軽く扉をノックする。
円堂「ラティア!どうしたんだ?」
ラティア「グラウンドから守と修也が何か話してる姿が見えたから、ちょっと気になって。」
円堂「俺がサッカーを始めたきっかけを話してたんだ!とりあえず、入れよ!」
私は守の部屋に入った。
円堂「なぁ、ラティアはどうしてサッカー始めたんだ?」
ラティア「えっ?」
豪炎寺「俺も気になるな。教えてくれないか?」
ラティア「良いわよ。私がサッカーを始めたのは、2歳の時だったわ。」
円堂「2歳?!俺より早いんだな!!」
ラティア「お父様の影響でね。」
〜12年前〜
ティナ「皆!!今からサッカー見に行かない?」
その時、私達は大きなブロックでお城を作ろうとしていた。
ティアラ「やだ〜!!お城作る〜!!><」
ティナ「お城より、サッカーの方がず〜っと面白いわよ!!」
ティアラ「本当?!(キラキラ)」
今思えば、この時からティアラは単純な性格だったわね…。
ティアラ「ねぇ、さっかーってなぁに?」
ラティア「確か…、ボールを蹴ってシュートするスポーツよ。」
ティナ「ただボールを蹴ったりシュートするだけじゃ駄目なのよ。まぁ、見ればサッカーの楽しさが分かるわ!マークとディランも一緒に行きましょ!!」
この時の私は、ただボールを蹴って、シュートする…、その程度のスポーツだと思っていた。でも、サッカーというものは私が想像していたよりはるかに熱く、凄いスポーツだった。
〜スタジアム〜
ティアラ「おっきい〜!!凄いね〜!!」
ディラン「ここでサッカーをやるんだね!!」
ティナ「人が多いから、迷子にならないようにね。」
スタジアムの入り口には、数えきれないほど人が集まっていた。
ラティア「この人達…、皆サッカーを見に来たのかしら。」
マーク「だとしたら凄いな。」
中に入ると、客席は満員だった。私達は一番前の席に座る。
ティアラ「あっ!!パパだ!!お〜い!!」
ティアラが大きく手を振ると、お父様も手を振り返した。
ティナ「もうすぐ始まるわよ。」
ホイッスルが鳴り、試合が始まった。序盤から激しいボールの取り合いが行われる。
ラティア「す、凄い…!!」
その時の衝撃は、今でも忘れられない。スライディングやタックルでボールを奪ったり、ドリブルやテクニックで相手を追い抜いたり…、ボールを自由自在に操る選手達から、私は目を離せなかった。
ティアラ「パパにボールが渡った!!」
お父様はあっという間にDF陣を抜き、シュートを打った。鋭いシュートがゴールに突き刺さる。その瞬間、スタジアムは歓声の渦に包まれた。
ティアラ「わっ!!な、何?!」
ティナ「ライトがシュートを決めたから、皆喜んでいるのよ。」
驚く私達に、優しく説明してくれるお母様。その後も、お母様の分かり易い説明を聞きながら、私はサッカーを夢中になって観戦した。
〜クラリス家〜
ティアラ「面白かった〜!!パパのチーム、勝ったね!!」
ディラン「ライトさん、すっごくカッコよかったね!!」
ティナ「でしょ?」
マーク「本当に凄い試合だったな!!」
ラティア「えぇ!!」
まさか、サッカーがこんなに沢山の人を魅了するなんて思ってもみなかった。そこから私達はサッカーを始め、どんどん強くなっていった。初めはドリブルさえできなかったけど、お父様のアドバイスと、毎日の練習で上達できた。
それから3年経ち、私達は5歳になった。
ティアラ「よ〜し!!いっくぞ〜!!オーバーヘッドキ〜ック!!」
その時の出来事は、今でも鮮明に覚えている。ティアラがオーバーヘッドをしようとし、頭から落ちて出血したのだ。
ティアラ「ふぇ〜ん!!痛いよ〜!!」
ディラン「ティアラ!!大丈夫?!」
マーク「頭から血が出てるな…。」
ティナ「皆、どうしたの?」
ラティア「お母様!!ティアラの頭から血が出ているんです!!」
ティナ「えっ?!」
その後、ティアラは急いで医務室に運ばれ、ロビンさんがティアラの頭を手当てしてくれた。幸い、頭に酷い外傷は無かった。
ライト「どうしてこんなことになったんだ?」
ラティア「ティアラがオーバーヘッドをしようとして…、頭から落ちたんです。」
ライト「そうだったのか…。」
ティアラ「グスッ…。だって、パパみたいにカッコよくシュート決めたかったんだもん!!」
ティアラはベッドの上で泣きながらそう言った。
ライト「ティアラの気持ちは分かる。でもな、一歩間違えれば大怪我になってたかもしれないんだ。これからは気をつけろよ。」
ティアラ「は〜い…。」
この時、私は初めて知った。サッカーの恐ろしさを…。一歩間違えれば、ティアラは死んでいたかもしれない…。サッカーって…、楽しいだけじゃないんだ…。
ラティア「お父様…。お父様は、怪我をするのが恐くないんですか?」
私は恐る恐るお父様尋ねた。
ライト「…俺だって恐いさ。酷い時は、二度とサッカーができなくなる時だってある。相手や仲間だって傷つけてしまうこともあるかもしれない。」
ラティア「じゃあ…、どうしてサッカーをやってるんですか?」
ライト「サッカーが大好きだからさ。恐いって気持ちよりも、サッカーが大好きな気持ちの方が大きいんだ。」
お父様はにっこり笑ってそう話してくれた。
ライト「それに、ティアラのチャレンジ精神は良いことだ。」
お父様はティアラの頭を撫で、そう言った。
ラティア「…これが私の小さい頃の話よ。」
円堂「へぇ…。ライトさん…、本当に良い人だったんだな…。」
ラティア「そうね。お父様は、サッカーの基本から怪我をする恐さ、そして、サッカーの楽しさ…、全てを教えて下さったわ。」
豪炎寺「憧れの人なんだな。」
ラティア「えぇ!…あっ!そろそろ練習が始まるわ!!」
円堂「本当だ!!行こうぜ!!」
私達はグラウンドに向かった。
***
姫佳「今回は双子の幼少期のお話でした!!」
ここ「2人とも、あんまり変わらないわね。」
ラティア「えっ?そう?」
ティアラ「ん〜…。あんまり実感ないやw」
姫佳「さて、次回はいよいよ決勝戦編です!!」
ティアラ「私、や〜っと試合に出られるんだね!!」
姫佳「準決勝で出たじゃんw」
ティアラ「あの時は書かれてなかったもん!!><」
姫佳「では、コメント待ってます♪」