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18世紀、スペインで事の始まり。
あの時、出会っていなかったら、運命は変わった————？

…寒い。冬だもの、我慢しなくては。

「わー、何だこいつー。髪の色が違うぞー」
「異人だー！」
「そうだ、異人だー！」

ハハハ、おかしな事を言うね、君達。
髪の色が違うだけで異人だと？
世界中の人間の髪の色が一緒の方が、怖いぞ！

「おい、なんか言ってみろよー」

お、何でもいいんだよね？
では、本音を…。

『…餓鬼が。もっと世界を見たらどうかな？東洋の島国は髪が黒だと言うけど？』
「なっ…！やっちまえー！」

やりたきゃやれば？
私は、どうでもいいんだけど。

「ちょ、何やっとるん！？」
「あ、兄ちゃん」

髪がボサボサで、茶色。
そして、関西弁。
確か…スペインの擬人化だっけな。

「こいつが何か言ってきたから…」
「そうなん？でもなぁ、弱い者イジメはよくないで？」

は。笑わせてくれるわね。
私が弱いですと？
重大な任務を抱えてるのよ！

「君、名前は？」
『…フローア・アラサルド。13』

















フローア・アラサルド。
後の　スフィ・シュリヴ・クラウン。