二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!〜風姫の舞〜 標的1 更新! ( No.17 )
日時: 2012/07/04 19:11
名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)

  標的1 「風の知らせ」 

 晴れた空。

  生徒のいない教室。
 
 乾いたグラウンド。風が吹き、砂煙が舞う。

 そして、校門。

 「やっと着いたー。ここが並盛中かぁ〜」

 校門の前には一人、少女が佇んでいた。少女は校舎をあちこち眺める。なんで次の学校がここなんだろうなー。はぁ〜」

 少女はため息をつき、肩を落とす。

  「まあ、『かぜ』が言ってたんだし、・・・しょうがないか」

  少女は顔を上げ、校舎へと向かう。

 「さあッ! いっちょいきますか!!」

  そう言うと少女は前へ踏み出す。

  一歩。そして——

  「あいたッ!」

  ——石につまずき、こけた。



     ◆◆◆◆◆



  炎真たち シモンファミリーとの戦い、いや、D(デイモン)をを倒して数週間がたった。

  「そうか。あいつがここに来るのか」

  死印炎の押してある手紙——9代目からの手紙を読み、リボーンは言った。

  「だが、・・・・・・遅い」

  そのつぶやきには怒りが込められていた。





  「ツッ君、ご飯は?」

  「いらないよ! あぁ〜ヤバイ! 遅刻する〜〜!!」

  朝。寝坊したツナは学校へ行くため、急いで靴を履く。が、慌てているので靴紐がうまく結べないようだった。

  「おい、ツナ」

  「なんだよリボーン」

  「今日、学校に新しい奴が来るからな、そいつを連れてこい」

  「は? なんで・・・」
  
  「いいから連れてこい。絶対だぞ」
 
  そう言うとリボーンは銃を出し、ツナに銃口を向ける。

  「ひいッ! まて、リボーン! わかったよ、連れてくるから!」

  ツナはそういうと家を飛び出した。外に出るといつもより強い風が吹いていた。

  「・・・・・・今日は風が強いな」

  肌に当たる風の強さを感じていたツナだったが、遅刻しそうになるのに気づくと、学校へ向かった。もちろん、猛ダッシュで。





  「絶対に連れて来いよな、ツナ。3日も遅れてきているんだ。みっちり、あいつにお仕置きしないとな」

  猛ダッシュで走るツナの後ろ姿を見ながら、リボーンはニヤッと笑った。





  〆 5月17日