二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!〜風姫の舞〜 標的1 更新! ( No.18 )
日時: 2012/07/04 19:14
名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)

   標的2 「謎の転校生」 



  (リボーン、学校に新しい奴が来るって言ってたけど、誰なのかな?)

 遅刻ギリギリで学校に着いたツナは、教室の自分の机でダラ〜〜ッと寝そべりながら、ふと、考える。

  「おはようございます、10代目!」

  「うっす、ツナ」

  「おはよ、獄寺君、山本!!」

  「ところで10代目、今日転校生が来るのご存じですか?」

  「えっ、そうなの!? じゃあリボーンが言ってた人って・・・・・・」

  「なんすか? それ」

  「うん、実は・・・・・・」

  キーンコーン、と鐘がなり、獄寺たちは席へと戻っていった。すると、教室のドアが開く。

  「え〜、転校生を紹介する。キミ、入って」

  「は〜い」

  教室に転校生が入ってくる。ツナたちクラス一同は皆、扉の方に注目していた。が、

 「あいたッ!」

 こけた。扉につまずき、豪快に。

  (なぁ〜ッ!? こけた!? 今どきこけるとかありえないよ、あの人!!)

  ツナ、いや、クラス一同は口をあんぐりと開けたまま、ぽかーんと、こけた転校生を見る。

  「おい、キミっ!大丈夫かね」

  「あいたたた・・・・・・あ、はい、まあ」

  立ち上がった転校生は男子の制服を着ていた。だから男なのだろう。フードを被っており、顔はよく見えないでいた。

  「じゃあ、名前を」

  「えっと、名前は篠原。篠原り・・・・・・」

  そこで少年の言葉が止まった。少年はそのままずっとある人物を見つめている。

  (? 誰を見てるんだ?)

  ツナは思わず少年と同じ方向を見る。するとそこにいたのは、

  (!? 京子ちゃん!)

  笹川京子だった。

  すると、少年は動き出し、京子へと歩み寄っていく。そして、

  「京子ォォ〜〜!!」

  抱きついた。そして被っていたフードがとれる。

  (なッ)

  『なにィィィ!? !!』

  これにはクラス全員が絶叫を上げる。京子も驚いていたが、ふと つぶやく。

  「・・・もしかして・・・・・・リン?」

  少年はその言葉に反応し、京子の顔を見る。

  「やっぱり京子、覚えててくれたんだ!!」

  「うん、もちろんだよ」

  京子は少年に笑顔を向ける。

  「ありがと、京子!」

  そして、転校生は、京子の、頬に、

  ——ちゅ。

  キスをした。





  (な、なにやってるんだー!? あの転校生ッッッ!?)

  もちろんツナの叫びは心の中ではとどまらず、口に出していることに気づくのはもはや後のこと。




  〆 5月17日