二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!〜風姫の舞〜 標的2 更新! ( No.22 )
- 日時: 2012/07/04 19:05
- 名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
- 参照: http://www.kakiko.cc./novel/novel3/index.cgi?mode
標的4「子どもの笑顔と大人びた顔」
「はああ〜」
ツナはまた肩を落とす。
「まあ、まあ。そんなにため息つくなよ。ツナ」
「や、山本ぉ」
「そうだよ。ツナ君。話し合ってみたらいいと思
うよ」
「エンマも。・・・そうだよな、オレ頑張ってみる
よ」
「何を頑張るの?」
「「「「うわッ!」」」」
後ろの扉からいきなり声がしたので驚いた四人。
扉の方に立っていたのは、京子。そして、後ろに鈴が
いた。
「いや、な、なんでもないよ。京子ちゃん!」
「お前ら何しに来たんだよ」
獄寺は京子の後ろにいる鈴を睨む。
「えっとね。鈴がツナ君に・・・」
(えぇ! オレ何されるの!?)
ツナがビクビクしていると、京子は後ろの鈴を見
ながら言う。
「———謝りたいんだって」
「へッ?」
「・・・さっきは悪かったな、沢田。アンタのせいに
して」
「いや、いいよ、そんなこと。オレも机をちゃん
としておけばよかったんだし・・・」
顔を沈めている鈴に、焦ってフォローをする。
「おわびにチョコ買うからさ」
ツナの言葉に、ピクッと耳が動いた(気がし
た)。そして顔が上がる。そこには、幼い子どものよ
うに目をキラキラさせ、満面に笑みが浮かんでいた。
「マジで!? 約束だぞ!」
ドキッ。
(あれ、オレ大丈夫かな。男なのにかわいいって
思っちゃった。やっぱり京子ちゃんに似ているからか
な・・・)
「やったね、鈴。仲直りしたね」
「やったな、ツナ。仲直りしたじゃねーか」
京子と山本は鈴とツナに言う。
「・・・ねぇ、沢田。いや、ツナ」
「えっ」
「ツナって呼んでいい? 『鈴』ってよんでいいか
らさ」
「う、うん」
「じゃあ、ついでにみんなのことも名前でよんで
いいか? 武、隼人、炎真」
「いいぜ」
「別に・・・いいけどよ」
「うん、いいよ」
山本、獄寺、エンマの了解を得ると、
「やった♪ じゃあさ、みんなにお願いがあるんだ
けど・・・」
そう言って鈴は京子、山本、獄寺、エンマ、そし
てツナを見た。
「学校案内も兼ねてさ。———探してほしいん
だ」
「・・・何を?」
鈴は先ほどまでの幼い子どものような笑顔ではな
く、大人びた顔で言った。
「落とし物」
〆 5月21日