ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

　　　標的７「落とし物と苦手な者」

　「・・・・・・キミは」

　「・・・け、今朝ぶりですっっっ。き、キョーヤさん」

　「えっ、鈴はヒバリさんを知ってるの！？」

　「う、うん。朝にちょっと、ね」

　鈴は力なく言う。顔をよく見ると引きつっているようだった。すると京子が説明する。

　「ツナくん。鈴はね、昔から年上の人が苦手なの」

　「なるほど、それでヒバリさんから離れていってるんだ・・・」

　雲雀から一歩一歩離れようとする鈴。しかし、雲雀が鈴を呼び止める。

　「篠原鈴。コレは———キミのなのかい？」

　雲雀は右手に何かを握っていた。それは———

　「アランチャ！」

　灰色の毛並みをした、ハムスターのようなものだった。大きさは１５ｃｍほど。鈴はそれを雲雀から受けとった。

　「・・・ねぇ、鈴。それが・・・落とし物？」

　「ああ、こいつだ。”アランチャ“っていうんだ」





　　>>38　　　へ続く