ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

　
　標的７　続き——————————




　それを見た獄寺は、舌打ちし、声を上げる。
　

　「んだよ。ＵＭＡじゃなくてモモンガかよ！」

　「たしかに、モモンガなら空を飛ぶね。ていうか・・・」

　「かわいーーー！！」

　京子はアランチャを鈴から受けとり、手の平にのせる。アランチャは逃げようとはせず、おとなしく、ちょこんと座っていた。

　その後ろで、群れるのが嫌いな雲雀は去ろうとする。そんな雲雀に気づき、鈴は

　「あの、キョーヤさんッ！　ありがとうございました。・・・アランチャを拾ってくれて」

　「・・・別に。その小動物が勝手についてきただけだよ」

　雲雀は一息おくと

　「篠原鈴。その制服は校則違反だ。明日までに直してこないと・・・———咬み殺すよ」

　そう言って雲雀はトンファーを出した。

　「ヒィィィィ！　は、はい！　了解ですッ！！」

　鈴は雲雀に敬礼をするようなポーズをした。そうすると雲雀はトンファーを下ろし、応接室へと入っていった。

　「・・・・・・やっぱりコレじゃダメかぁ〜」

　鈴は着ている制服をみながらため息をつく。その言葉をツナは不思議に思ったが、あまり深く考えないようにした。

　「ふうぅ。やっと一件落着！」

　息を吐き出し、鈴は安心する。ツナたちも「よかった、よかった」と安心した。

　すると、


　———ドドドドドドドドッッッッ！！！！



　いきなり、廊下を走る、いや、高速で移動する音が聞こえた。しかも、こっちに近づいてきている。

　振り向いて、視界にその人物が写ると、一同は声を上げた。

　「お兄ちゃん！」

　「お兄さん！」

　「芝生頭！」

　「先輩！」

　そして鈴は冷や汗をかきながら、叫んだ。


　「ゲッッ！！　了平兄！！！」


　　〆　７月４日