二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 家出サッカー少年と不良迷子少年【イナGО×ボカロ】 ( No.10 )
日時: 2012/02/14 19:09
名前: 風見鶏 (ID: nWEjYf1F)


 〜第2話〜

 ビルの隙間、河川敷、路地裏など、天馬が行きそうな所を
 探し回ったが、天馬の姿は無かった。

 「また、何かやらかしたのか?」

 天馬は筋金入りの天然だ。

 だから、よく意味不明な行動をよく起こす。

 勝手に家を飛び出したのも、家出だと思う。

 「嫌いに、なっちまうぞ」

 そう拗ねてみても、天馬は姿を現さなかった。




 「天馬!!何処にいるんだ!!」

 今は何時なのだろうか。
 ケータイを開くと、午後6時。夕暮れ時だ。

 ケータイの電池が、もう少しで無くなりそうだった。

 「て、んま・・・」

 いつの間にか、最悪な落書き秩序にたどり着いていた。

 知らない街の中、俺は必死に天馬を探す。

 いくら捜し回っても、永遠に見つからないような気さえした。

 「・・・っ、どこにいるんだよ・・・」

 もう泣きそうだ。

 ここが何処だか分からなくなってしまったし、天馬もいない。

 天馬なら、こんな状況でも「何とかなるさ!」と言っていただろう。

 「お前がいないと、困るんだよ」


 早くお前に会いたい..............。