二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 家出サッカー少年と不良迷子少年【イナGО×ボカロ】 ( No.12 )
日時: 2012/02/15 17:42
名前: 風見鶏 (ID: nWEjYf1F)


 〜第3話〜


 くすくす・・・くすくす・・・・


 あちらこちらで聞こえるあざ笑うような笑い声。

 笑っているのは、野良猫たちだった。

 『本当・・・意味なんか無いのに』 

 『探したって、見つからないに決まってんのにねぇ』 

 俺は猫の言ってることなんて分からない。

 でも、なぜかそうはっきりと聞こえたのだ。

 「見つかる!!絶対、天馬は見つかるんだ!!!」

 そう叫ぶと、猫たちは笑いながら逃げた。

 猫たちに言っても、説得力など無かった。
 剣城は、まるで迷子の子供のように顔を歪めていたからだ。


 天馬は見つかるって、そう信じたいんだ。


 だけど、


 いくら探しても見つからないなんて、変じゃないか?


 「(何だか・・・すごく大切なことを忘れている気がする)」


 でも、何だか思い出してはいけないような気がして、考えるのを
 一旦やめにした。

 すると、先ほどの野良猫たちがまた剣城を笑う。


 『僕らとキミは、似たもの同士』