二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第三節 展開される本来の闇と悪 ( No.49 )
日時: 2012/02/26 20:48
名前: 蒼炎 (ID: hj9a4sJB)


晴「・・・本当にここで敵から逃れられるのか?」

ア「それで戦争間近で国境を超えた人が居るよ」

風「まぁ、少しは彼女の話でも信じてみようか」


彼らは現在、アリステルの言った通りにマンホールに避難していた。
真っ暗な地下通路を、天井にぶら下がったカンテラが照らす。

因みにカーナは放置。彼らは敵を助けないタイプなのである。


晴「良かったのか?アイツ・・・カーナだっけか。放置して」

ア「さあ。解らないよ」


彼女は適当に言葉を吐く。

つん、とヘドロのような嫌な臭いが鼻につく。
その時だった。

カンテラが無い暗い地下通路で、1つの細く青白い光が床を照らしていた。

しかし、そこにはマンホールの蓋は無い。


ア「・・・?」

風「?どうしたんだい?」

ア「来た道を通ったのに・・・つきやと居た時には、こんな光は無かったのに・・・」


晴矢は青白い光の方へと向かった。

そこには、リップクリームがぴったり通り抜ける大きさの穴があった。
おそらくここから光が入り込んだのだろう。


晴「ちょっと風介、肩かせ」

風「何をする気だ」

晴「正確に言うと肩車しろ」

全「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、」」


ドン引きをする2人に対し、催促する晴矢。

やれやれ、まだまだ幼稚だな、と風介は言いながらも彼を肩車をする。


晴「もう少し左に・・・あ、違う右右。もうちょっと前に・・・あ、そこだそこ」

風「何が見えるんだい?」

晴「うーんっと・・・・ッ!?」


赤い髪の少年は固まったまま、降ろせ、と指示をした。

風介はやっと終わったか、と言う表情で降ろす。


ア「何があったの?」

晴「・・・・・そ、空が」

風「空がどうしたんだ」





晴「空が・・・・・昼間なのに夜になって、月まで出てやがる・・・」





おお、やっと魔法モノらしくなってきたぜ!