二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第一節 開発途中の魔術師達 ( No.7 )
日時: 2012/02/16 18:08
名前: 蒼炎 (ID: hj9a4sJB)


エルフォード。


ここは魔術開発の道具が全て揃っているのに、ルシフェニアに魔術開発のトップの座を奪われた大国である。

その中に、『神無月』を名乗る少女は廃ビルの屋上に居た。


肩までの茶髪に同色の目の少女、前谷真希はメンズの9ミリ拳銃を片手に、ある人物のこめかみに銃口を付けた。

ある人物は金髪碧眼の中年男だった。椅子で縛り付けられていたが、口にはハンカチは縛られていない。



真「死にたくなけりゃ俺の『交渉材料』になれよ。スクラロース=アセスルファム」

ス「だ、だれが交渉材料になるか!畜生、早く縄を解かないと裁判で処分するぞ!」


中年男の名前はスクラロール=アセスルファムと言う。
職業は法務大臣。

真「これには全て上層部が関わってる。俺が裁判で処刑されるどころか、捕まる事もねェよ」

ス「クソッ!」

真「どうする?交渉材料になってその後の希望を掴むか、交渉材料にならずに此処で血濡れの絶望を体験するか」


彼女は銃口をこめかみから離さない。
スクラロールは負けたのか、震える声で話す。


ス「・・・仕方無い。前者を頼む」

真「了解」


真希は椅子の縄を解く。

しかし、スクラロールの自由を奪っている縄は足以外解かなかった。

彼女は右手でスクラロールから長く伸びている縄を握り、そのまま進んだ。
1言、告げて。



真「付いて来い。くだらねェ戦争に巻き込まれるよりも、上層部を巻き込む方が楽しいしな」



彼女は上層部への『善質な脅し』をする人間だ。