二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂 菜華を操る少女 ( No.34 )
- 日時: 2012/03/27 14:28
- 名前: 梨奈 (ID: F08K/Z64)
その日の夜。
もだえ苦しんだ後、皆気絶したように床に倒れたまま眠った。
ただひとり歌音を抜いて。
食べてすぐに吐き出したせいか…そこまでダメージを食らわなかったらしい。
倒れている仲間たち(新八神楽)を無視してササッと縁側の方へ行く。
見て見ぬ振り。他人のふり、みたいな。
「わぁ〜、綺麗な星空ァ〜…」
空を見上げるとそこには星達が物凄く綺麗に輝いていた。
満天の星空と言うものか…。
しばらくその星達に見入っていると後ろから、
『スッ』
「えっ///」
誰かに抱きしめられた。
キムタクがドラマでやった抱きしめ方で。
ビックリして後ろを振り返るとそこには、銀色のもじゃもじゃが……
「こんな所にずっといると風邪ひくぞ。」
「ぎ、銀時……」
少し意地悪げな笑みで言った。
歌音は顔を赤くし、また星空を見ながら
「か、風邪なんてひかないもん///」
とふくれた子供みたいな言い方で言った。
銀時はクスクス笑いながら、ギュっと歌音を抱きしめた。
「ねぇ、銀時。
あの時のこと覚えてる……?」
頬を赤らめ少し恥ずかしそうに歌音は言う。
「ああ、あの日のあの星空の事だろ。
ちゃんと覚えてるよ。」
こちらもまた顔を赤らめて星を見ながら言う。
「うん。あの日の星も綺麗だったよね///」
「ああ。あの日は星の方が綺麗だったが今はお前の方が綺麗だよ。」
「なっ?!!!///」
耳元でささやかれた甘い言葉に思わず体がビクンッと反応してしまう歌音。
「あっ、はは。歌音はホントにからかいがいがあるな♪」
耳まで真っ赤にしている歌音を同じく耳まで赤い銀時が笑う。
「う、うるさい!!
そもそも、弟がお姉ちゃんをからかうんじゃないの!!」
「くっ、あははは、お前のどこがお姉ちゃんなんだよ?」
「何処が?ってどっからどう見てもでしょ!!(怒
もう、私寝る!」
さっきまでいい感じの甘いムードだったのに、プンプンに怒った歌音は銀時の腕の中から脱出し、お妙の部屋へと行こうとする。
そんな歌音の背中を見て銀時は、
「おやすみ、歌音。いい夢を見れるといいな。」
と言い歌音は振り返らずに、
「ぎ、銀時もねっ!」
とだけ言うと、お妙の部屋へと全力で走って行った。