二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *花うた*[銀魂]_4話更新_ ( No.12 )
日時: 2012/02/20 16:15
名前: うさぎ (ID: f7aWX8AY)

*5[ドSは打たれ弱い、これテストにでるから]



「はぁ…はぁ…」


やっとの思いで万事屋についた、きっと真選組が包囲でもしているのかと思ったが
誰一人として家の周りに立っていなかった、安心したのか銀時は家の扉の前で
飛騨のロープをほどいてあげた


「〜っ!いてててっ、乱暴すぎるぞっ!」


体の節々をぐるぐると回し、見せしめのしように骨のポキポキという音を出し、
準備運動のように、足踏みしたりしていた
するとやはり少し気になるのか銀時が聞いてきた。


「無理だったら、いいけどよ、話の続き、聞かせてくれてもいいか?」

「銀さんっ!」


新八が一喝すると、飛騨は足を止めて首をゆっくりと縦にふった


**

「じゃあ、続きから話すからな」


新八には話が重すぎる、と、銀時が下のお登勢の所に預けて
今は銀時と飛騨二人、リビングに向かい合いながら座って話をする形になっている


「私は父の怒りの矛先になり、もうほぼ奴隷のようになった

あの頃は私も小さかったから勿論父に反抗した


だけど、それがいけなかったんだろうな…この右目が反抗した答えだ」


眼帯を静かに外すと、みみず腫のような傷が右の顔に一本大きく入っていた
勿論右目は潰れて開く筈がなく、虚しく、ただ痕だけが残っている


「まぁ、察しのいいお前なら分かると思うがこの鎖と首輪はあの頃の名残だ

鍵はなくて、一度つけたら外れなくてな…
参ったもんだよな…」


そう伝える声が震えていた

「そこで…助けてくれっ…たっ……のが…」

「もういいぜ…十分だ」

哀れに思ったのか銀時が止めにはいる
だけど、ここまで話したのだから、と思い飛騨は黙らずしゃくりをあげながらまた話し始めた


「神威……団長…だったんだっ……」

「おい」

「こんな私に…っ…生きるっ…りゆ「もういいっていってんだろ!」 …」

柄にもなく、大きな声を上げて立ち上がった、そしてゆっくりと近づき
ぶっきらぼうだが、飛騨の頭をがさがさと撫で、優しい目で辛かったな、と
ただそれだけ言い終わるとポンポンっとまた頭を撫でた




「あー…イチャイチャしてるとこわりぃーんですがねぃ…」




いつも銀時が寝ている部屋の襖に寄りかかり、腕を組みながら話しかけてきた
そう、真選組の沖田が


「おまっ!ふっ、不法侵入かよっ!けーさつ呼ぶぞ、コノヤロー」

「すいません旦那、俺がそのけーさつでさぁ」


世も末だな、と呟くと銀時は自分専用の椅子に座り直した
すると沖田は、腕を組み直し話し始めた


「過去がなんだか知らねーがねぃ、俺たちゃ真選組のお上の1人殺られてるんでねぃ
ついてきてもらいますぜぃ?」

「あれは私じゃないっ!」


ムキになって立ち上がり、少し赤くなった顔を伏せ、ごしごしと顔をこすると
つかつかと近寄り、沖田のスカーフを掴んだ


「あれを殺ったのは我らの敵でもある過激攘夷派だっ!!」


そう叫んだ


「…積極的ってーのは好きですぜぃ?」


口説くように、あごを指でなぞりくいっと持ち上げられる

[ぁ、気持ち悪い、こういうのを生理的に無理っていうのか?]

まさかの飛騨さん沖田さんは生理的に無理らしいです。
それが態度にでた…というかもろ口に出ていた


「気持ち悪っ…お前モテないだろ」

不純な眼差しを向ける飛騨に沖田は、一本とられたかのように目をぱちくりさせた


「っ!くはっ!はっはは!!」


後ろで銀時が大爆笑してお腹を支え転がっている
飛騨は掴んでいたスカーフをはなした

「とりあえず、私はお前にはついていかないからなっ!」

「俺…気持ち悪いとか始めて言われたぜぃ…」

飛騨の話しなど聞いていない、ドSは打たれ弱いのだ


その時だった


『えー、飛騨ゆう!お前は完全に包囲されている、大人しくでてくるんだ』


メガホンで拡張された声
沖田に一足遅れて真選組が駆けつけたのだ

「あ、お腹すいたかも」

そんな状況で、しかもさっきまで泣いてた飛騨が呟いたのだ
そして銀時が一言。


「ダメだわ、俺おめーのこと掴めきれねー」



To be continued.

今回もちょっと長めですね…

読み飽きちゃったらすいませんっ