二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第二話【国誇るる】出会い編 ( No.11 )
日時: 2012/02/26 20:16
名前: 九流 (ID: uRjlitq/)







ゾ「あいつは…」


こんな真夜中いつもは熟睡してるところだが見張りがてら外にいたゾロ


ゾ「こんな所で何してんだ?…」


暫く様子を伺うことにしたのか黙って見てると
何やらキョロキョロ挙動不審


ゾ「(あの着物は…昨日は気づかなかったがあれはワの国の…

ますますおもしれぇ…)」


落ちてきた時はあんな荷物あったのか分からないが痛い体を引きずって
肩に下げていた笠を被り刀を腰にさして
月を見ると何やらぶつぶついっているがゾロには聞こえない




『先生…』


ただ月をみながらあんな顔をするぐらいだ
何か思うことがあったのだろう
しかし次の瞬間

海を見つめてサニー号の顔部分によりかかると

座りこんでしまった。


『くっ…』



どうやら本人が思ってるよりも怪我はひどいらしい


それにはゾロもさすがに心配になったのか
上から声をかけた


ゾ「おい…アンタ…」



『く……?…』


ゾ「その怪我でちょろちょろされて悪くなっても気分がわりぃ…布団に戻ってもらおう」

スタッと着地したゾロを見て




『…はぁ…ちょうどいい…

小舟をだしてもらおう…海賊』


どうやら海賊船だということは分かっていたらしくフラフラしながら
ゾロのもとに歩みよる



ゾ「そんなフラフラの体で何ができんだ?サムライ…」


口で刀の鞘をあけ刀を向け構える。



ゾ「やっぱりな…その刀…名刀登龍…」



『この刀のことしってるのかい…

…黙って小舟ばだしてもらえんようじゃし…

こりゃぁ面倒なことになったのぉ…』


ゾ「おい構えなおせよ…逆刃刀とは随分と余裕だなって…くそ!

おい!サムライにしちゃ卑怯なマネだな」


『俺は急いでる…海賊ごときに構ってるヒマはねぇー

早く小舟を…わたせっ!』


切羽詰まったようにゾロに切りかかる



ゾ「そうこなっくっちゃおもしろくねぇ!なぁサムライ」


『サムライサムライうるせぇな…』


言葉の合間合間に切りあっている


ゾ「どうした息があがってるぜ…」


『ふっ…そりゃぁこっちのセリフだ…海賊さん?』


ゾ「ちっ…怪我人だから手加減しただけだ」

『そうかい…まだそんな余裕があったのか…


馬鹿にしてると死ぬぞっ!



ゾ「ぐっ…てめぇ・・(怪我しててこの力か)」

『さぁはよ…小舟を…だ…せ…よ』

バタン


ゾ「おっおい!」


急に話の途中で倒れたために戦闘モードのゾロも思わずかけよった


その声を最後に源流は意識をうしなったのだった。