二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

【国誇るる】前書き ( No.3 )
日時: 2012/02/22 14:17
名前: 九流 (ID: uRjlitq/)




『分かった後で行くから先に食っててくれねぇーかい』

折角、綺麗な月が見えてんだ
もう少し感傷に浸ってたって文句はあるめぇ


なんて考えてまた三味線を引きはじめた俺がいけなかった



ついルフィの気丈さを忘れてた



ル「?……ゴムゴムのピストル」


『!』


急に長く伸びてきた手に巻き付かれて


そのまま凄い勢いで浮遊感を感じると乱暴に下に下ろされた


勿論、ただではすまず大きい音をたてながら数秒後には尻を擦っている自分


『いててて…なにすんでぃ』


文句はいいながらもクールな性格のせいか怒りが伝わりにくく表情もかためだか実はかなりのお怒りだ



ル「飯さめるぞ!ニシシシシ」

『それとこれとは話がちげぇだろう……いてて……まだヒリヒリする』


ル「ニシシシ!ゲンリューはやっぱり変わってるな!」


『さっきの話の流れでどうしたらそこに繋がるんだ…全く』



ル「あんなたかーい所で何してたんだ?お前」


『おいおい…無視か…相も変わらず自分中心なやつよ…

はぁ…』


我が道を進むルフィにこれ以上つめよっても話が長引くだけ
ここは俺が折れるしかねぇか


『月だよ…』


ル「月?」


『今日は満月…ちょっくら月見でもして浸りたかっただけだ』


ル「月見てうまいのか?」


『はぁ……お子様にはわからねぇか』


ル「なんだそりゃ……やっぱりお前おもしれぇな
それよりめしめし!早くいかないとなくなっちまうぞ」


『へいへい』


ル「それに」

『?』

ル「一人で食べる飯なんて旨くねぇだろ」


『!!
ふっ…そうだな


そういうことにしておきますよ
船長さん』

スタスタ賑やかな後ろ姿を眺めながら上を向くと大きく主張するまん丸い月




月を見ると想いだす


先生や死んだ仲間達
家族のこと…



俺は戻らなきゃならねぇ


あの国に




前書き【国誇るる】 完