二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 宵闇葬送、雪月花《小説集》 ( No.9 )
- 日時: 2012/03/16 14:15
- 名前: 天音 (ID: /yMGlo86)
- 参照: INZM-TURN | TO→姫佳
「———ってことだからさ、一回俺たちの相手してくれよ!!」
キラッキラの笑顔でキッチリと死亡フラグを立てた円堂。
*
「偶々ね、日本で会議があって。その帰り、近くの河川敷でサッカーやってる団体をティアラが見つけたの。」
「そしたら偶然そこに結祈とかが居たからさ、私びっくりしたよ!」
ファミリーネームに『クラリス』の名を持つ二人の少女が笑う。
「びっくりしたの僕らの方だよ。アメリカはともかく、日本で自家用ジェット機なんて中々お目にかかれないんだから。」
数分前、何の変哲も無く穏やかな陽の下で執り行われていたミニゲーム。そこに当然のごとく姿を現し、あまつさえ決して大きくはないサッカーコート上で低空飛行を行ったジェット機。
頭上から迫ってくるジェット機の恐ろしさといったら半端ではない。加えて低空飛行と言えど地上5メートルから少女二人が命綱も無しに飛び降りて来たときには自然と上がる驚きの声。
そして、
「……この程度で驚いてんじゃないわよ。」
綺麗に着地し、風圧で乱れた髪を掻き揚げつつ少女———『ラティア・クラリス』は独白したのだ。
そこから、紆余曲折を辿り。
最初の円堂の台詞に返り。
「雷門って……案外クズなのね。」
雷門からの十一人対クラリスの二人で手合わせした結果。
「でも、暇つぶしにはなるよね?」
雷門からのキックオフ、のはずがホイッスルと共に火炎が渦巻き。
「だから止めろって言っただろ!?」
「嫌だよ!そんなん君が行けばいいでしょ!?」
大きな波が寄せたと思えば、
「……はい、試合続行不可能ね。」
ボールは白波を伴い、ゴールに突き刺さったのだ。
*
「……やっぱ、思いだす間でもないよ。」
あの後、まだ試合を続けようとする円堂を一蹴し、消毒液片手に奔走する羽目になったことには未だ納得がいかない。
姉妹喧嘩を止める気にもならず、ただぼんやりとその様子を横目に、結祈は手にしたペットボトルを煽った。
(あら、私に勝てるとでも?ふざけんてんじゃないわよ。)
(地獄の太陽で焼け死にたい?それとも、地獄の海で溺れ死ぬ?)
その後凝りずにもう一試合挑んだ円堂らが同様に叩きのめされ、結祈の施す手当てが小言と嫌味と暴力交じりになったことは言うまでもない。
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本当ごめん。書き直しバッチコイです。
何がしたかったってわかんないよ。
結祈「最悪だな、コレ。」