二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man-双子の軌跡-2 ( No.61 )
日時: 2012/03/16 21:49
名前: 紫苑 (ID: D6CJex8x)


浬said

浬「っ!…」
(嫌なものを見た…)

目覚めた場所は不気味にも大量のろうそくが浮かんだ場所
否、無機質な空間だった

浬「俺…一人か…」

この場所には俺、ただ一人
この空間の存在意義に従っていうなれば
招待させれたのが俺一人
そういった方がいいかもしれない

浬「これは、これで、都合がいいかもしれな」
?「そーでしょ〜」

   ドクン…
              ドクン・ドクン…
        ドクン…

ソプラノトーンの声が鼓膜を打つ
連動したように跳ね上がる心臓

浬「ロード…キャメロット…」
ロ「久しぶりだね、闇…いや、クスッ
浬「今更、俺たちに何の用だ…汐はどこだ!」
ロ「怖いな〜そんなに怒んなくてもいいじゃん
  光の方は別の空間でお友達と一緒におもてなししたよ〜」

人を食ったような笑い方
いちいち癇に障るしゃべり方
10年前と何も変わってない

浬「質問、途中までしか答えてないぞ」
ロ「そーだっけぇ」
浬「ッチ」

あ、神田の癖が移ったかも知れない

浬「俺たちに何の用だと聞いてんだよ!」
ロ「大した用じゃないよww
  ただね、千年公のシナリオで会う前にアレンに会いたかっただけだからさ〜」

アレン?あぁ、もやしの事か…
なんで此処であいつの名前が出てくんだ?

ロ「でもね、浬に会えたからちょっとお話ししようかな〜って思ってさ」
浬「俺はお前に話なんかない」
ロ「もう、冷たいな〜」

だからなんだ
俺には関係ない

ロ「もうすぐ、向こうでも決着が付きそうだから僕もそろそろ帰るよ
  また遊ぼうね、浬。今度は、また僕のおもちゃとして…」
浬「っ!…」

暗示
昔掛けられたもの、もうとっくに解けたものだと思ってたのに…
頭の中に甦る記憶
残殺…惨劇…悲鳴…恐怖…血…
赤赤赤赤赤赤赤アカアカアカアカアカアカあかあかあかあかあかあか…

浬「うっ…」

吐き気に襲われ、膝をつく
視界がかすんで意識が遠退いていく

立ち去るロードの背中と
崩壊していく部屋
鼓膜に焼きついた言葉

そして俺は意識を手放した


”闇は暗闇に甦る”