二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.gray-man-双子の軌跡-2 ( No.68 )
- 日時: 2012/03/19 20:38
- 名前: 紫苑 (ID: D6CJex8x)
第25夜
汐said
まって…置いていかないで…一人にしないで…
必死に伸ばした手はむなしく空を切る
足が鉛のように重くなって動けない
どんなに叫んでもこの声は届かない
小さくなって見えなくなっていく背中
何もできない無力な自分
嫌だよ…ここは暗いよ…怖いよ…浬…
?「お…しお…汐!起きるさ!」
汐「っ!」
真っ暗な悪夢から引きずり出されたうちの視界いっぱいに
鮮やかなオレンジが広がっていた
汐「ら…び…?」
ラ「おはようさ〜」
此処どこだろ?
うちは確か、ロードっていうノアの女の子に襲われて…
アクマを倒して…ミランダの部屋に戻って来て
でも、浬がいなくて…
汐「浬は!!」
ラ「のわ!」
<ゴンッ!>
汐&ラ「いったーい/!/さー!」
飛び起きたうちと運悪くラビの頭が正面衝突
頭の隅々まで広がった痛みでちょっと落ち着いてきた
ラ「浬は隣りの部屋さ
まだ起きてないけど、ジジイが命に別条は無いって言ったから大丈夫っしょ」
汐「そっ…か…」
良かった…
いつも一緒にいたから、浬という存在が傍にないだけで
ものすごく不安になった。寂しかった…
汐「処で、なんでラビがここにいるの?
ここは、どこ?」
ラ「元の汐に戻ったさねww
ここは、病院。俺は…まあ、色々あってコムイにジジイと一緒につれてこられた」
何があったか知らないけど、やけにゲッソリとし話すラビを見て
つい、吹き出してしまった
汐「じゃあ、コムイとブックマンは?」
ラ「別室、コムイはアレンってやつの対アクマ武器を治しに行ってる
ジジイは浬とリナリーのとこ、様子見だってさ」
汐「リナも起きてないの?」
ラ「ジジイは神経へのダメージだって言ってた
浬の方は、はっきし言って原因不明」
浬は、うちらがロードに会った時
あの場に居なかった
ミランダのすぐ傍に居たはずの浬がどこに居たのか
今すぐにでも聞きたい
どこで、何をしていたのか
だけど、意識のない人に聞いたところでどうにもならないだろう
今のうちに出来ることは…
汐「アレンのとこ行かない?
日光のあるうちなら、傷も治せるからさ!」
少しでも、みんなの役に立ちたかった
無力で
何も知らない
うちだけど…