二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man-双子の軌跡-2 ( No.74 )
日時: 2012/03/17 22:27
名前: 紫苑 (ID: D6CJex8x)


アレンsaid

?「わざわざありがとね、汐ちゃん
  あとは、僕の仕事だよ」
?「よろしく〜」

覚醒しない意識の中
心地の良い声が鼓膜を打つ

?「ラビ、汐ちゃん
  誰も入ってこないように見張っててよ」
?「へーい/はーい」

うっすらと開いた目に眩しい光が差し込む
目が明るさに慣れるのを待っていると
ありえないはずの光景が視界に広がっていた

コ「あれ?」
ア「…」

誰だろうこの人…コムイさんに見えるけど
教団じゃないよね、ここは…

コ「や、目が覚めちゃったかい?」
ア「!!!コムイさん!?え?ここどこ!?」
コ「ここ?病院だよ」

前言撤回
寝てる人間に対してドリルなんてものを掲げるのは
地球上どこ探したってコムイさんぐらいだ!

汐「アレン、此処は病院って言ったよね?ボリュームダウン♪」

万弁の笑みの汐
あの空間に居た時にわ考えられないほどに明るい彼女を見て
なんだかほっとした

コ「町の外で待機していた探索部隊から<街が正常化した>との連絡を受けたんだ
  任務遂行ご苦労だったね」
ア「街が…」

軋むベットから上半身を起こす
この時になて気付いたけど、アクマやロードにつけられた
傷が左目と対アクマ武器以外きれいに治っている
コムイさんの隣に座る汐と目があった
汐も怪我をしていたなんて嘘のように治っている

ア(そうだ、汐のイノセンスは傷の治療ができるんだった)
コ「ミス・ミランダもさっきまでここにいたんだけど
  すれ違っちゃったね」

僕の心うちも知らずに話を続けるコムイさん…
あれ、コムイさん?

ア「てか、コムイさんは何でここに…」
コ「もちろんアレン君を修理しに♪」
ア「マジで…」
汐「ごめんねアレン、うちは肉体的損傷しか回復できないんだ」

ビシッ!と親指を突き出すコムイさんはどこか楽しそうだ
そうだよね
汐が治せるんだったらコムイさん来ないよね
でも、用件はそれだけじゃなかったみたいだ

コ「実はね、ここから君達には本部に戻らず
  このまま長期任務についてもらわなきゃならなくなったんだよ
  詳しい話はリナリー達が目を覚ました時に一緒にする」
ア「!リナリーはまだ目覚めて…それに達って!?」
汐「浬の事だよ!まだ目覚まさないけど…」
コ「リナリーも神経へのダメージだからね…でも」
?「大丈夫っしょ、今うちのジジイが診てっから
  すぐ元に戻るよ」

聞きなれない声に一瞬警戒した
だけど、コムイさんも汐もとくに気にした様子もなく
声の主の方に視線を向けている

入口の扉に背を預けて立っている
オレンジの髪をした男、鮮やかな翡翠の片目でもう片方は眼帯をしていた
ローズクロスを付けた黒い団服に身を包んでいることから
教団の人間だと察しがついた

?「ラビっすハジメマシテ」
ア「…はじめまして」

自分に対して向けられた笑顔が偽りのような気がして
怖かった
まるで、初めて話した時の浬のように…