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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼〜雪村千鶴の妹〜 ( No.12 )
- 日時: 2012/03/11 09:46
- 名前: 優姫 (ID: mEbrvTN1)
三話〜過去編 悲劇〜
≪有香視点≫
10年以上前・・・。
私は三つ子の次女だった。千鶴は長女であり、薫は長男だった。
有「千鶴。外に遊びに行こうよ!きれいな花がたくさん咲いてたよ!」
千「うん。ところで薫はどこにいるか分かる?」
有「薫なら外にいるけど。」
千「そっか。じゃあ早く外に行こう。」
━外━
千「すごい!きれいなお花がたくさん♪」
有「でしょ♪」
私と千鶴がお花畑を見ていると、こっちに一人寄ってくる。
薫「遅いよ、二人とも。」
有「ごめん、ごめん。・・・ところでそれは何?」
私が薫の手元を見ると、花の輪?みたいなものを持っていた。
薫「シロツメグサで作った冠だよ。二人にあげる。」
千「わぁ!かわいい!」
千・有「薫、ありがとう♪」
薫「どういたしまして。」
それから私たちは、日が暮れるまで三人で遊んだ。
それから一ヶ月後・・・。
私はお使いに出かけた。・・・はずだった。気が付いたらなにもない明るい空間にいた。そして声が聞こえた。
━お前の大切なものがもうすぐなくなる。
この声が聞こえた瞬間、もとの空間に戻り、何もなっかたかのように小鳥のさえずりが聞こえる。
有「(今のは何だったんだろう?」
私がお使いを終えて家に戻った時、信じられない光景を目にした。
家が燃えていたのだ。
家はゴォォという音をたてて、次々と燃えていく。
有「千鶴!薫!父様!母様!」
だが、私の叫びも炎の音にかき消され、もはや絶望しかなかった。
有「いやぁぁ!」
その時、あの声が浮かんできた。あの声はこのことを言っていたのだろうか?
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