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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼〜雪村千鶴の妹〜 ( No.7 )
- 日時: 2012/03/02 17:59
- 名前: 優姫 (ID: mEbrvTN1)
一話
賑やかな町。たくさんの人々。
有香は唯一、消息が分かっている姉・・・千鶴を探しに京に来ていた。
「此処が京・・・。」
江戸とはまったく違う京に正直戸惑っていた。
—もうすぐ千鶴に会える。
有香はさっそく千鶴がいるかもしれない新選組屯所に向かおうとしていた。・・・が、京は初めてだ。どこに屯所があるのか分からない。有香が歩こうとしていた足を止め、悩んでいた時だった。
「きゃぁぁ!」
「!?」
後ろを振り向くと、浪士に斬られそうになっている女の子が見えた。
—あぶない・・・。
そう思った瞬間、有香はとっさに刀を抜き、浪士の刀を受け止めた。
「なに!・・・てぇめえ、何しやがる!どけ!!」
「やだね。何故、かよわい女どもに刀をだす?」
「うるせぇぇ!」
浪士が構えなおし、打ち込もうとした時、
ザシュッ
浪士の横を有香が通りすぎ、浪士は心臓を貫かれ倒れた。たった、1,2秒のことだった。
「・・・死んだか・・・。」
有香が振り向くと誰もいない。どうやら娘は逃げられたらしい。ほっとした瞬間、
「すごいね君。だけど残念、君は僕たちと一緒に屯所に来てもらうよ。」
二人の男が有香の目の前にいた。
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