二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケモン】果てしない旅路 リメイク【参照100感謝】  ( No.31 )
日時: 2012/03/05 18:45
名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: kGzKtlhP)

 と言う事で、ポケモン勝負をすることになった。
 勝負は二対二。一回勝負だ。
 オールはマリと、ウツギ博士から貰ったヒノアラシ(命名ヒノ。ネーミングセンス無し!!)を出した。
 一方少年は、ニューラとチコリータを出した。

『……何でこんな目に会ったのよー!!』

 マリが泣け叫ぶ声が私だけに聞こえた。
 ……マリ、ご愁傷さま。貴方のご主人はホント血の気が多いわね。

「一応名を名乗っておこうか。オレの名はオール。オール・エネスク。貴様の名前は?」

 ちょ、オール。貴様呼ばわりかよ。

「……貴様に名乗る名前は無い」
「んだと!?」
「名前は個人情報だ。他人に教える訳にはいかん」

 こっちも貴様呼ばわりだー!!
 ってか、個人情報って……。

 まあ、そんなことがあってバトル開始。

「マリ、ニューラに水鉄砲だ!! ヒノはチコリータに火の粉!!」

 オールが指示を出すと、あっという間にマリとヒノはそれを実行した。
 だが、少年も技を繰り出す。

「ニューラ、ヒノアラシに切り裂くだ! チコリータはマリルに葉っぱカッタ—!」

 少年の指示に、ニューラとチコリータは実行する。
 良い勝負だが、レベル5であるヒノとチコリータは戦闘不能になってしまった。当たり前である、十倍もの差があるのだから。

「……ちッ。使えない」

 少年がチコリータを戻す時、こっそり聞こえた言葉が、私の耳に残った。
 勝負はオールの圧勝だった。ヒノが倒れた後、マリがニューラにそりゃもう容赦なく叩きつぶしたのである。
 ニューラをコテンパンにした後、マリは汗をぬぐいながらこう言った。

『フー、スッキリしたあ』

 マリ……貴方ってホントはS?
 この主人にしてこのポケモンあり……か?

「どうやらこの戦い、俺の勝ちのようだな」

 オールが嫌味たっぷりに言う。

「……どいつもこいつも使えない奴め」

 今度の言葉はオールにも届いたようで、少年の胸倉をがちっと掴む。

「てめえ……いい加減しろよ」
「なんだ? 文句あんのか?」
「大ありだよ!」

「ならどうしてだ? より強いポケモンを、と望むことはおかしいのか? ——だってそうだろう? ポケモンバトルは勝たなきゃ意味が無い。そしてより強く、というのなら弱いポケモンは役に立たない。それは真実じゃないか。絆? 愛情? くだらん、そんな甘えた理由でオレの持論を否定するなら、赦さんぞ」
「てめッ……!」

 オールが本気で殴ろうとしたその時。

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