二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケモン】果てしない旅路 リメイク【参照100感謝】  ( No.35 )
日時: 2012/03/08 18:45
名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: kGzKtlhP)

「ただいま戻りましたー」

 さて、アルジャンとの死闘(?)が終わり、私たちはウツギ研究所へ戻った。
 ウツギ研究所は大騒ぎだった。警察は来てるわ博士と戻ってきた助手はオロオロしてるわ、とにかくどんちゃん騒ぎだった。
 博士は事情聴取を受けて居たようで、私たちの帰りに気づくと慌てて返事をする。

「ああ、おかえり!」

 その言葉に、事情聴取をしていた刑事も私たちに気づいた。
 歳は二十半ばだろうか。若かった。ピシと制服を着て、姿勢は良いが何だか頼りない雰囲気を醸し出していた。刑事は私たちに気づくと、いきなり手錠を私たちの腕に付けた。

「へ?」

 と、声を上げるオールと同時に、

「犯人確保!」

と言う刑事の声が重なった。

「先輩の教訓に『犯人は必ず現場に戻る』というのがあった。だから君たちが犯人だ!」
「「なんじゃそりゃ!一体どんな理屈!?」」

 刑事の言い分に、私とオールがユニゾンで突っ込んだ。な、何て言う理屈だ・・・っていうかどんなに先輩の言葉真に受けてんだ!

 困った私たちに、ウツギ博士が刑事に言った。

「違いますよ、彼らは。彼らは自衛隊のオール君とコライユちゃんです」
「!も、もしかしてワカバの鬼神と鬼姫ですか!?」
「え、ええ・・」

 オールが受け流しすると、刑事は慌てて釈放した。そして、キッカリ九十度、頭を下げた。

「も、申し訳ございません!そ、そんな方々とはつゆ知らず・・・ッ!」
「あ、もういいです・・・」

 そこまで謝れちゃ、何かこっちが悪いことしたようで困ります・・・。

「それより博士!その犯人、オレ達会いました!」
 
オールが言うと、研究所がざわついた。

「え!?」
「そ、それを何処で見ましたか!?ワカバの鬼神様!」

 刑事が慌ててメモをとる。というか、二つ名に様を付けなくてもいいと思うんだけどなあ・・・・。

「えっと、何かポケモン勝負挑まれてしまって・・・オレが勝ったんですけど、そいつの手持ちにチコリータが居たんです。チコリータって中々見つからないレアポケモンだし、そいつ自分で盗んだって自白してますから、間違いないと思います」
「そ、そいつの特徴とか名前は!?」

 刑事が更に聞く。刑事とオールの距離、凄く近いです。

「名前はアルジャンです。緋色の髪に、黒のフリーズを着ていました」
             

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