二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケモン】果てしない旅路 リメイク【参照100感謝】  ( No.40 )
日時: 2012/03/10 18:48
名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: kGzKtlhP)

第四話 旅立ちの日、そして少年はピジョンに突かれる。

 次の日。私は芸能活動中止を事務所に伝え、家族に旅に行くことの許可を貰った。

「アンタが決めたのなら、私は何も言わないわ」

 母さんには、頑張りなさいよ、と言われたんだけど・・・・・・父さんが、中々納得しなくて・・・・・・。

「駄目じゃあ!! 外は、危険がいっぱいじゃあ!! なんなら、パパも一緒に・・・・・・」

 もうそりゃ駄々をこねる子供だったから、呆れた母さんがガコン、と父さんの頭部を殴って気絶させ、それで一応解決(?)したんだけど・・・・・・。

「お嬢!! これ、新しいランニングシューズでさあ!!」
「これ、ぼんぐりケースでさあ!!」
「これ、四次元ポーチ!!」
「傷薬です!!」
「鉈を磨いておきましたぜえ!! 勿論、鉈の入れ物も差し上げませえ!!」

 ・・・・・・ヨシノに住んでいる舎弟からいっぱい貰って、中々出発できなくて・・・・・・。
 あ、言い忘れてたけど、私の家は実は極道なのだ。でもご安心を。庶民に危害は加えないし、真面目に働いているしね。

 まあ、こんなこんなでいざ出発!!

「おい、旅に出るってホントか!?」

 ・・・・・・と思ったら、オールが現れて。
 外は危ないぞ!! と、父さんと同じようなことを言って、中々退かなくて。ギャアギャア言っているうちに、それじゃあ俺も行く!! と言うことになって、結局オールと一緒に旅をすることになった。
 ・・・・・・結局、出発するのが夕方になってしまった。




「結局、今日はヨシノのポケセンに泊まらなくちゃならないのかあ・・・・・・」

 現在地ヨシノのポケセン(ポケモンセンター)。ため息とともに私が言うと、オールがこう言った。

「だったら、出発は明日にすればよかったのに」
「一日とも早く着きたいのよ。——それに、これ以上長居してたら父さんに引き止められるでしょ」
「ああ・・・・・・成程」

 オールが神妙な顔して頷いた。——父さんの親バカぶりを知っているからなあ。
 父親の親バカぶりを考えると、ため息と苦笑が漏れるよ。

『でも、いきなりだったからビックリしたよ!! ジョウトの全ジム制覇したいなんて!!』

 オールの隣に座っているマリの言葉に、私は苦笑して誤魔化した。




 ——ポケモンじーさん以外は、この旅の目的の事を、『ジョウトの全ジム制覇』と伝えている。本当の目的を言って、巻き込むわけにはいかないから。

 実は、こんなに仄めかしているのに、私もじーさんも、良く判らないんだ。何が起こるか、誰が敵なのか。

             >>41