二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケモン】果てしない旅路 リメイク【参照200感謝】  ( No.41 )
日時: 2012/03/12 16:41
名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: kGzKtlhP)

 判っているのは、私が敵に狙われている事。R団が敵と手を結んでいる事。
 R団は敵ではある。——でも、黒幕じゃない。R団は、かなり行動が目立っている。
 黒幕の組織は、気がつけば霧のように去る奴らだ。証拠も何も残さず、そして確実に。……やつらの組織は、強大だ。下手したら、村の一つや二つ、消されかねない。

 ふと、オールに目をやった。
 オールは清潔で真っ白なベッドの上に座り、マリとヒノと一緒に遊んでいる。
 ……敵の手がもしオールに伸びてしまったら……。

 バ、と私は椅子から立って、オールに向かって笑った。

「じゃあ、私部屋に戻るね!! おやすみ」
「あ、オウ!! おやすみ」

 ガタン、とドアを閉め、私は自分の部屋に戻る。
ベッドに転がり込むように、私は倒れた。

『大丈夫ですか? コライユ様』

凜とした声。見上げると、銀色の長髪と瞳を持ち、蒼のチャイナドレスの下には喪というスカートを履いている。光の具合に、銀色の髪と瞳は、淡いピンクに見えた。

「大丈夫よ。——天后」
『そう……ですか』


 ——もう一つ。オールには言っていない事がある。
 私の手持ちポケモンは、擬人化出来るのだ。天后も、騰蛇も、それぞれ擬人化できる。
 ——これは、話せば長くなるから、まだ読者にも言えない。けど、オールがこの擬人化を知れば……絶対に巻き込んでしまうんだ。

 私の能力、擬人化、そして千年前の事——この事は、オールにはばれてはいけない。絶対に。
 私はそんな事を思いながら、眠りについた。

                     ◆

 朝六時。目ざまし無しで私は丁度起きれた。凄くない!? あ、そう、凄くないか。

「よっしゃあ!! 今日はヨシノを出るぞ—!!」

 元気はつらつでポケモンセンター(略してポケセン)を出る私。対照的に、オールはかなり不機嫌そうだった。
 オールは、実はかなりの低血圧なのだ。朝早くはかなりキツイらしい。対する私は、結構早起きだ。……寝起きは悪いから、結局寝坊するけどね!!

 まあ、それはさておき現在地は30番道路。ここは、良い子の為のポケモンバトルの為に、わざわざ作られた道だ。
 何時もなら、物凄い速さで勝負を挑まれるんだけど——今日は、ちょっと、いやかなり違った。

「ちょ、皆大丈夫!?」

 そう。子供だちは道の真ん中で、ぶっ倒れていたのである。
 私は短パンを履いているガキを起こす。

「うっ……痛てて……」
「どうしたのよ?」
「ぴ、ぴ、……ピジョンが……」
「ピジョン? ピジョンにやられたの?」

 んなアホな、と私は思った。ここらはレベルが低い野生ポケモンしか出ない為、ピジョンなんて出て来たことは無い。それに、ここらの野生ポケモンは血の気は多いが、警戒心は全く持たない為、こっちに闘う意志がなければ襲ってこないはずだ。

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