二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ポケモン】果てしない旅路 リメイク【参照200感謝】 ( No.42 )
- 日時: 2012/03/12 16:42
- 名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: kGzKtlhP)
そう思って振り返った時。
——私は三田!! あ、間違えた見た!!(松嶋奈●子じゃあるまいし)
————ピジョンが!!
——————オールの頭を突いているところを!!!
ダダダダダダダダダダダダッ
「痛たたたたたた!!」
オールが悲鳴をあげる。
——うひゃあ。悲惨な姿だ。絵ではお見せできない状態になっている。
漫画や絵を描く人には、とても楽だな。モザイク描くだけだから。
何て、思っている場合じゃない!!
「取りあえず、逃げよッ!!」
私は動けないオールを引っ張って、取りあえず物陰に隠れることにした。
「なななななな何、あのピジョン!! アンタ、何か悪いことしたんじゃない!?」
「ししししししししてねえよ!! つーか俺、今のでピジョン恐怖症になった!! ピジョンでも直接攻撃されると結構恐怖になるんだなッ!!」
「バッカ、アンタ、鳥をなめるなよ!? 作者の父親なんかゴイサギに突かれる夢みてしばらくカラスすら怖がってたんだよ!?」
「例えがなんかトンチンカンだけど、そうなんだ!?」
ヒソヒソと言い合っているうちに、ピジョンともう一つの気配が動いたのを、私とオールは気づいた。
息を殺し、物陰からそっと顔を出す。
そこに居たのは、私たちと同じぐらいの歳の女の子だった。
頭には水色のリボンをつけており、肩につくかつかないかの長さのクリーム色の髪。少しパーマがかかっていた。瞳の色は翡翠で、白いブラウスに膝丈のズボンを身に纏っている。
さっきオールの頭を突いていたピジョンは、その子の腕に乗った。
「よしよし、食べ物は持ってきた?」
女の子がそう言うと、ピジョンが何処からも無く取り出した。
オレンの実、モモンの実、チーゴの実・・・・・・沢山のきのみを取り出している。
「・・・・・・あれ、短パン小僧のタロウが持ってたものじゃない?」
「あ、ホントだ」
・・・・・・盗んだのか!
そう思った時、私の目にあるものが止まった。
「・・・・・・これ、食べ物じゃないけど?」
女の子も気付いたようで、冷静に突っ込む。
そう。目に付いたものは——————オールのトレーナーカードでした☆
「って、何時の間に!?」
◆
「ごめんなさい!! わざわざ人のモノ盗むつもりはなかったんだけど・・・・・・」
ピジョンのオーナー——エミリ・フラスティが謝った。
「ピジョンに食べ物探して来い、って命令したらこんなことになってしまって・・・・・・本当にごめんなさい!!」
必死に謝るエミリ。その隣で、ピジョンが『バトルで勝ったら勝利品はつき物だろ』と呟いており、全く反省の色はなかった(このピジョン、飄々としてんなあ・・・・・・)
。
「・・・・・・まあ、皆大事には至らなかったし、別にいいんだけど・・・・・・盗みは犯罪だからね」
「はい・・・・・・」
一応釘は刺しておいた。
「それにしても・・・・・・食べ物だったら、お金が無くてもトレーナーカードを見せれば、ポケセンで無料でもらえるハズだけど・・・・・・」
オールのその言葉に、ギクッ、と判りやすく肩を鳴らすエミリ。
確かに、と私も思った。トレーナーカードは、各町にいるジムリーダーを倒し、その旅を援助するためのカード。道具などは自分のお金で買わねばならないけど、トレーナーとポケモンの衣食住は援助されるハズだ。
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