二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ポケモン】果てしない旅路 リメイク 【オリキャラ募集】 ( No.9 )
- 日時: 2012/03/03 18:26
- 名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: kGzKtlhP)
つまり箇条書きで表すとこう言うことである。
・助手と家内は出かけていて、家の中は空っぽ。
・あまりの眠たさに椅子から落ちた。
・血と思っていたのはウツギ博士が飲みかけのトマトジュースである。
・シールは恐らく五月蠅くベッドで休めと言っている助手を避けるためのトリック。
・・・ということだろう。
全ての真実に辿り着いた時、私は笑った。
「・・・ふ、ふふふふふふふふふ」
もー、笑うしかないよ、これ。心配したと思ったら、これかよ。
「・・・コライユ?」
「この人騒がせな神童博士がああああああああああああああああああ!」
私は思わず鉈をウツギ博士にぶつける。勿論峰打ちで☆
「ちょ、鉈はまずいから止めろ!お願いだからやめろおおおおおおおおおおお!あと良い子の読者さんは鉈とか振り回すなよ、木刀でも危ないんだからぁぁぁ!」
オールの声が、ウツギ宅に響いた。
◆
怒り狂った私はオールに丸く収まられ、ウツギ博士はあまりの痛さにやっと目が覚めた。
「いやー、ごめんごめん」
「ホントにもー、ちゃんと寝てくださいねー」
私が言うと、コクリとウツギ博士は頷いた。
「……博士、ホントに寝てくださいね。じゃないと今度は本気のホントに死にますよ」
「……うん」
そんなオールとウツギ博士の会話が聞こえたけど、まあ気にしない気にしない☆
「で、本題はなんですか?」
やっと落ち着いたので、オールが尋ねる。
そうだ、電話で今日来いとは言われていたけど、要件は聞かされていなかったのよね。
「ああ、そうだ。えっと……なんだっけ?」
おいいいいいいいいいいい!? 「なんだっけ?」ってなんだよぉぉぉぉ!? 忘れてるんかい!!?
と、思ったけど、あえて心の中で叫ぶ。ウツギ博士は学会では「神童」と呼ばれているが、落ち着きのないが七割割、変態が二割、天才が一割で占めているのである。つまり何時もこんな感じ。
オールもマリも呆れている。まあ、そりゃそうでしょう。ただでさえ私だっておっちょこちょいなのに、この人のおっちょこちょいは半端ない。……いや、寧ろ「おっぺけぺー」か? うちの三●妹か?
やがて思い出したのか、ポンと手のひらを叩いた(←ポン、じゃない!)
「そうだ、君たちにコレを頼みたいんだ」
取り出したのは、三つのモンスターボール。
それを見て、私は瞬時に悟った。
私は思わず三つのボールのうち、一つのボールを手に取った。
「なんですか、このポケモンたち」
オールが聞くと、ウツギ博士が答える。
「あー、それはヒノアラシ、ワニノコ、チコリータだよ。それをね、最終進化系まで育てて欲しいんだ」
「は? それどーいう意味ですか?」
「え!? つ、つまりー……あー……アレ?」
うーん? あれー? と、数秒悩んだ後、爽やかな笑顔で言って去った。
「後は選んでねー! じゃ、ボクちょっとメール見てくるよー、未通知があったはずだからー」
「えー!?なんちゅう簡潔なッ……! 俺、十分の一も判ってませんよ?!」
『ダメだよ、オール。ウツギ博士は人に説明するのが大の下手なんだから。きっとカンペを取りに行ったんだよ』
「……そんなに口下手なのか……?」
オールが言うと、マリが諭すように言った。オールは呆れている。
「……まー多分要はこいつらを育てて欲しいってことだろう? だったら俺はこのヒノアラシにするか……うん? どうした、コライユ」
「ふえ!? オール!? びっくりしたー」
私は結構考えていたようだった。あまりにも過剰な反応をしたせいか、少しオールが心配しそうに私の顔を覗きこむ。
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