二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man-銀狼ノ幻想- ( No.3 )
日時: 2012/03/17 00:43
名前: 優蘭 (ID: 3mln2Ui1)
参照: http://ameblo.jp/tsxbd562/

第1話  Prologue-雪-





白い。
ただ白い。


そんな一面銀世界の中, 1匹の銀狼 と 1人の少女 がいた。


花雪「 …お前はもう,一人で生きていかなければいけないよ。 」
4歳ぐらいの幼い漆黒の瞳をしている少女へと,
儚い瞳をした銀狼が静かに語りかけた。


少女「   花…雪は…?  ぁたしには貴方しかいないんだょ…!!!  」
花「 大丈…夫。我はいつでもお前の心のなかにおる。 」
少「本…当? 花雪はぁたしの中に いるんだね。」

少女は花雪の言葉で
ほっとしたように,笑った。



花「  最後に… 」
少「???」
花「お前にいいモノをやろう。   それは,これからお前にとってとても大切なことだ。」

銀狼は
少女をしっかり見つめていた。


でも,どこか哀しげに…
少「 大切。 」
花「そうだ。












それはな,名前…だ」
少「  あたしには『名前』というものがないの? 」
花「(コクン) だから我が付けてやろう。
お前には百花繚乱が似合う。そして,これからも花を咲かせてほしい。





お前は  咲繚  だ。」




銀狼がそう言った瞬間,2人の周りに

花びらが舞った。
そして…————————



2人のいた場所は1人の

幼い『銀色』の瞳をした少女『咲繚』が泣いていた。————————