二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ONEPIECE -海姫- 建て直し!! ( No.24 )
- 日時: 2012/03/11 15:27
- 名前: 朔良 ◆D0A7OQqR9g (ID: w0.JbTZT)
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「も、もう行かれるんですか…?」
「え?ああ…、はい。もうログはたまりましたからね。」
記録指針を見せるセナに、レイは肩を落とす。
其れを見てセナは、ふふ、と笑った。
「………また、来ますよ。…必ず」
「っ!ほ、本当、ですか!?」
「はい。」
「じゃ、じゃあ……私と、友達になって下さいますか?」
「あれ?可笑しいな…。私達、もう友達でしょう?」
「!!!…はい!」
「…ふふ、また会いましょう。」
セナは、レイの頭をなでると、静かにイルカに飛び乗った。
レイが、何時までも後ろ姿を見ていた。
***
「次は、……夏島、シーアイランド……ですか。」
シーアイランド。とても有名な観光地。
瑞々しい南国フルーツと、綺麗な海でお馴染みだ。南国フルーツと言えば……白ひげ海賊団一番隊隊長の頭を思い出す。
笑いを堪えて、見えてきた島に心臓を弾ませた。
「アロハー!ようこそ、常夏の島、シーアイランドへ!」
上陸したら、すぐにナイスバディの女に話しかけられる。ブロンドヘアは、端正な顔立ちを引き立てている。
にこ、と笑い返して、町へとはいっていった。
どんっ、
突然、誰かとぶつかる。見れば、オレンジ色の女。これまたナイスバディだ。
「大丈夫ですか?すみません。」
「……え、ええ…、大丈夫よ……って貴方っ!」
「あ、…泥棒猫様じゃないですか。」
泥棒猫、ナミ。ああ、ぶつかったのはこの人か。
「海姫…っ」
「私は、セナですけれど」
「…じゃあ私の事もナミって呼んでくれない?」
「………ナミ、さん。」
「んー…まあいいわ、貴方も此処にいたのね。」
「はい。」
そう返すと、ナミはセナの手をとり、にっこり笑って言った。
「あ、じゃあ……私の船に来なさいよっ!この島にいる間だけ!」
「…でも、海軍…」
「大丈夫よっ!この島、海軍支部ないし」
「…………はあ、わかりましたよ」
ついに折れたセナはナミについて行った。
***
メリー号。羊を象った船首は、微笑んでいるように見える。
大事にされているのですね、と笑った。
「あーっ!お前、……えーと……不思議な女!」
「………セナ、です。」
ナミが連れてきたセナを見た途端、ルフィは叫び声をあげた。
しかし、名前が分からなかったらしい。セナは苦笑いした。暫く、メリーを見上げていると、ウソップが「早くこっちへ来いよ」とセナを、船へあがるように促す。
それを聞いてセナは、シャボン玉が弾けた様にハッとすると少しばかり慌てて船に乗った。
「前の戦闘見て思ったんだけどさー…お前強いんだなあ!」
「ああ、麗しきレディ。貴方の美しさには空を翔けるペガサスでも敵わない…」
「うるせえラブコック。てめえペガサス見たことあんのかよばーか」
「何だとぉ!??クソマリモ!」
「ふふ……久しいわね、…海姫さん」
一斉にクルー達が話しかけて来る。
せめて、順番に話しかけて来て欲しいものだ。セナは、苦笑いを浮かべると、「こんにちは」と口を開いた。
「元気そうで、何より」
「苦笑いをするセナちゃんも綺麗だーッ」
サンジが、何時もの様に目をハートにさせながらセナの前に、美味しそうなコーヒーを出す。香りも良く、セナの長旅の疲れを思ってだろうか、砂糖とミルクはたっぷりで甘くしてあるのが分かる。
「有難うございます」
ふわ、とセナは微笑んでコーヒーを一口口にした。
——甘い。いやになるような、甘さではなく、上品な甘さ。
「…美味しい、です。サンジさん、有難う御座います。」
「それは良かった!」
コーヒーをごくごくと飲み干す。
もう一度お礼を言って、ロビン達の居る所へ向かった。
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