二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ぬらりひょんの孫 〜緋色に染まった桜〜 ( No.6 )
日時: 2012/03/21 06:38
名前: ブルー (ID: H5up09UV)

第三章  絶望の予知

今日は学校が早く終わったので、神社に早く帰ることができた。
私は、木蓮様の居る座敷に上がった。
「どうしたんだい?」
木蓮様は緑の水晶を見つめていた。
「私の・・・友人に何かないか・・・予知してください。」
すると木蓮様は静かに「任せなさい。」と言われた。
この木蓮様は、予知能力に優れていて緑の水晶に未来が映るらしい。
「澪。」急に木蓮様の声が厳しいものに変わった。
「・・・。」
残念そうに木蓮様は、澪に伝えた。
「旧鼠に拉致されるぞ・・・。」
「え・・・。」
そう、私は木蓮様に予知をお願いした友人はカナさんとゆらさんだ・・・。
「木蓮様・・・旧鼠とは・・・?」
説明をしてもらった。
「猫を喰らう・・・?」
「そう。」
木蓮様は真剣な目つきでこう言った。
「彼らは、人間の娘を猫に例えて喰らうのだ。」
澪は、「助ける・・・。」と言うが、
「大丈夫じゃ、彼女たちは半妖に助けられるぞ。」
「半妖・・・。」
しかし、澪はそんな言葉を聞かずに、ただ一言・・・。
「妖怪は信用できない・・・。」
彼女は部屋を出て行った。
「澪・・・。」
木蓮は止めなかった。
全ては、水晶が語ったため悟っていたからである。
澪は、戦闘装束に着替え、鬼の面をすでに付けていた。
そして、何処からか札を取り出し詠唱した。
「今宵の闇に羽ばたけ!黒王!」
黒い羽根の舞う中、漆黒の鳳凰が現れた。
澪は、黒王の背にまたがり、羽ばたいた。
向かうは浮世絵の一番街へ。