二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ぬらりひょんの孫 〜緋色に染まった桜〜 ( No.7 )
日時: 2012/03/23 00:23
名前: ブルー (ID: H5up09UV)

第四章 百鬼の主


「あそこから・・・。」
澪は浮世絵の一番街から瞬時に冷たい妖気を感じ取った。
冷たい妖気は悪意を持ち、残虐な者が持つ。
それは、幼いころに教えてもらった。
私は黒王に呟いた「突撃して・・・。」と。
黒王は勢いよく妖気が大量に発する建物に突撃した。
そして澪は、建物に入った瞬間私は黒王の背から飛び出した。
「皆の敵・・・。」
澪は瞬時に血桜で斬り殺した。
すると一人の男が声をかけてきた。
正確に言うと人間の姿をしている妖怪だ。
「あなたが・・・旧鼠。」
周りには手下が何人もいた。
そして、奥の方に二人の姿あった。
(よかった・・・無事だ・・・。)
「その鬼の面・・・てめぇ傭兵だな、誰の依頼だリクオからかぁ?」
(何かに巻き込まれている・・・。)と思った。
「しかし、一人でのこのことこの人数に勝てるでも思ってんのか?」
しかし、そんなのは澪に関係なかった。
澪はいきなりダッシュして旧鼠に飛びかかった。
「あなたは・・・罪が大きいよ・・・。」
澪は血桜に旧鼠の血が付く。
そして、刃に桜模様が浮き出る。
(浅かった・・・。)
そんなことは、どうでもよかった。
私は急いで二人が居る檻にいったが旧鼠の手下に足止めを食らった。
そして旧鼠は笑いながら「猫には近ずけさせねーぜ。」と笑っていた。
とその時、衝撃音が響いた。
「!?」
全員がその方向に向く。
すると旧鼠の手下の一人が驚いたように「旧鼠様・・・これは。」
「たぶん百鬼夜行だ・・・俺も初めて見る、なんだおまえら百鬼夜行は主しか動かせないはず・・・。」
すると、長髪姿の僧が前に出てきた。
「この方こそ、総大将、ぬらりひょんの孫、百鬼夜行の主になる方だ。」
そこには白い髪に瞳が緋色の男がいた。
「あいつが・・・主。」
そして男が言った。
「よし、おまえら鼠狩りだ。」
私は二人の前に居る手下が動かなかったので尽かさず切り殺した。
そしてようやく檻の前について血桜で檻を切った。
私は二人を逃がした。
それを見ていた主は旧鼠に「どうする猫が逃げちまったぞ。」と笑っていた。
旧鼠は怒り狂ったように「てめぇら、皆殺しだー。」
と吠えた。
そして旧鼠と百鬼の全面戦争が始まった。
結末はすぐだった、旧鼠は主の奥義で塵になった。
「・・・。」
二人の無事を確認した私は黒王に乗りあの場を去った。