二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ぬらりひょんの孫 〜緋色に染まった桜〜 ( No.16 )
日時: 2012/04/19 07:44
名前: ブルー (ID: A7M9EupD)

第六章  主の正体
主の問いに私は、戸惑った。
(桜…、好き・・・、でも。)
澪の頭に自分が汚してしまった桜がフラッシュバックのように映しだされる。
「・・・!?」
気が付くと、主に抱えられていた。
「降ろせ…!」
暴れようとしたが、ぜんぜん動けなかった。
主は笑いながら、「遅いから、連れてくぜ…。」と、笑いながら言った。
なにもかも、一瞬の出来事に私はどうすることもできなかった。
不思議に思うことがあった。(暖かい…。)
「着いたぜ。」見覚えのある所が見え、そこには、一本のしだれ桜があった。
そこで、ようやく降ろして貰えた。
「ここ、妖怪屋敷…。」
無意識に血桜に手を伸ばそうした時…、主に血桜を取られいた。
「返して・・・!!」
そして主も懐から刀を出した。
緊迫感に包まれた空気を第三者によって消された。
「若〜、お戻りですか〜?」声の方向に振り返ると、白い着物を着た、女妖怪がいた。
女妖怪が私に気付くと、「夜桜さんーー!?!?」
「!?」
澪は驚きのあまり、「どうして…私の名前を知ってるの?」と聞いた。
女妖怪は慌て、「見間違いかしら。」とごまかすように言っ た。
「氷麗、これ持っててくれ。」そう言って、主は血桜と自身の刀を氷麗という名の妖怪に投げた。
「わぁわぁーー!!」
慌て氷麗が受け取る。「夜桜 澪…、それがお前の名 前だろ、俺は奴良リクオっていうんだ。」主が私の瞳を真っ直ぐに見つめて言った。
「え・・・。」
驚いた。嘘よ…。と言いたくなりたいくらいに。