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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ぬらりひょんの孫 〜緋色に染まった桜〜 ( No.66 )
- 日時: 2012/07/11 21:33
- 名前: ブルー (ID: tkwGoBUC)
第十八章 深紅の着物を着た少女
「ん・・・?」
目を開けると、見慣れない和室だった。
「寒い・・・。」
まだ、体が小刻みに震えている。
(及川さん・・・雪女だ、絶対。)
障子を開けて、外の方に出ると枝垂れ桜があった。
(まさか・・・。)
すると、妖気が近づいて来るのを感じた。
(暖かいと冷たい・・・。)
枝垂れ桜を見ていると緋色の桜がフラッシュバックで出え来た。
頬が濡れている。
「ご・・・めんね、ごめんね。」
あまりにも長いフラッシュバックに立ち眩みがしてきた。
何かが澪を見ていた。
澪にも気配を感じた。
「オマエノ・・・ヨワミ・・・ミツケタ・・・。」
一回、立ち眩みで目を閉じて、再び開けたとき・・・
「シネェーーーーヨウヘイ!!!!」
目の前に妖怪がいた。
「皆の敵・・・。」
足に付けてある護身用のクナイを取り出し、投げた。
「・・・。」
妖怪に刺さるが妖怪は急に笑い出した。
「ギャハハハハ!ソンナコウゲキガオレニキクトデモ!」
「・・・爆!」
目の前で爆発した、妖怪の返り血を浴びてしまった。
「ハァ、ハァ。」
澪が枝垂れ桜を見つめた時、澪の顔が青ざめた。
「イヤァァァァァーーー!」
その後、意識が途絶えた。
深紅の着物を着た少女が倒れた澪に近づいて行った。
少女は倒れた澪を見つめていたがふと、顔を上げると枝垂れ桜の花びらに血が付いていることに気付いた。
少女は溜息を吐くと・・・澪を抱えた。
「傭兵か・・・。」
と一言呟いて、澪を抱えた少女は本家へ入っていった。
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