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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ぬらりひょんの孫 〜緋色に染まった桜〜 ( No.70 )
- 日時: 2012/07/16 10:24
- 名前: ブルー (ID: tkwGoBUC)
第十九章 木蓮、行動する
木蓮神社では・・・
「行った方がいいのか・・・。」
うーん、と頭を悩ませる一人の老婆・・・木蓮だ。
水晶に映った、澪の未来を気にしていた。
すると、木蓮は何かを決意すると、深緑の衣を脱ぐ。
木蓮は鏡の前に立つと己の姿を見つめた。
大きなスリッドの入った白い和服を着ている若返った姿の木蓮は、呟いた。
「この姿は、久しいなぁ・・・。」
外に出ると、『猛突』と刻まれた樹木に触れる。
「久しぶりじゃなぁ、木蓮。」
そんな声が、どこからか、聞こえてきた。
一方、奴良組本家では・・・
深紅の着物を着た少女が澪を抱えていた。
周りの妖怪たちは口々に「傭兵だ・・・。」と呟いていた。
「誰か薬師・・・あ。」
すると、そこにリクオの姿があった。
「柘榴・・・。」
そう、少女は世界各国の妖怪を束ねる『畏月組』三代目当主だ。
リクオは柘榴に抱えられている澪の姿を見た。
「妖怪に襲われていそうだったが、自分で倒した・・・だけど、あれを見て、また倒れた。」
と言った。
リクオや周りにいた、氷麗、他の妖怪たちは・・・目を点にしていた。
「おまえ/柘榴様/って・・・めんどくさがり屋じゃ・・・。」
柘榴は顔を真っ赤にして・・・大声で怒鳴った。
「うっせぇ!別にいいだろ、人の勝手だ(怒」
「ん・・・。」
澪が目を覚ました、と同時に・・・。
ドゴォーーーン!
「敵襲ーー!」
本家の響いた声。
でも・・・、本当は敵襲じゃない。
「木蓮や・・・いきなりこの扱いじゃぞい。」
と猪の姿をした土地神は言う。
「仕方ないことです・・・。」
木蓮は笑う。
奴良本家で敵襲と間違われているのは、木蓮と猛突と呼ばれる、土地神の姿だ。
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