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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ぬらりひょんの孫 〜緋色に染まった桜〜 ( No.71 )
- 日時: 2012/07/16 23:18
- 名前: ブルー (ID: tkwGoBUC)
第二十章 澪の母と名乗る木蓮
敵襲と間違われている木蓮は、一歩前に出ると声を張り上げた。
「奴良組の方々、我らは澪を迎えに来ただけだ!」
その声は、澪にも届いていた。
「木蓮様・・・それに・・・この感じ猛突の主様!」
澪は、木蓮の居る場所に走った。
「まずい・・・、あそこに行かしちゃ・・・。」
柘榴は澪を止めようとするが・・・、澪はすでに障子の扉に手をかけていた。
扉を開くとそこには木蓮の姿があった。
「木蓮様。」
澪は木蓮に抱きつく。
木蓮は抱きついて来た澪の頭を優しく撫でた。
「おまえ・・・土地神の木蓮か・・・。」
柘榴は目の前の女性に尋ねる。
「ええ、そして・・・この子の母親です。」
木蓮は澪に「外で待っていなさい。」と言った。
澪はコクッと頷く。
「おいっ!そいつにあの桜を見せたら・・・。」
木蓮は柘榴の言葉に対してにこやかに「ああ、大丈夫よ。」言った。
柘榴が外を見ると・・・驚愕した。
枝垂れ桜に血が一滴も付いていなかった。
(なんだ・・・この能力・・・。)
その時、第三者の声が響いた。
「おお、木蓮じゃねぇか!」
奴良組の総大将、ぬらりひょんの姿があった。
「まぁ、ぬらりひょん殿!お元気で?」
と、話し出した二人。
それ以外の妖怪は思う。
(この二人の関係は一体何だろうと・・・。)
澪を除いては・・・。
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