二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ぬらりひょんの孫 〜緋色に染まった桜〜 ( No.78 )
日時: 2012/08/22 19:33
名前: ブルー (ID: tkwGoBUC)

第二十二章  氷麗に対する澪の気持ち


「九十九神鬼夜行ーーーーーーーーーーーーーーーー!」
本家の屋敷にとてつもない声が響いた。
外にいた、澪と猛突の主は声に驚いた。
「奴ら・・・近所迷惑というものを考えないのか・・・?」
「どうでしょうかね・・・?」
猛突の主はその時の澪の表情に驚いていた。
「おまえが・・・笑った。」
「・・・?」
「いや・・・、気にするな。」
その時、別の声がした。
「夜桜さん・・・。」
振り返れば、白い着物を着た雪女・・・いや『及川 氷麗』だ。
「何?」
「これを・・・。」
氷麗の手には血桜があった。
「持ってきてくれたの・・暖かい及川さん、・・・あり・・・がとう。」
「暖かい・・・とは?」
「妖気じゃよ・・・雪女。」
「妖気・・・。」
「澪はお前の妖気を見て『暖かい』といったんじゃ。」
コクッ、コクッとうなずく澪。
まるで、恥ずかしがっているように・・・。
そんな姿を見た氷麗は思わず笑った。
「ねぇ。」
「?」
「今度から・・・『氷麗さん』って、呼んでいい?」
氷麗はとびっきりの笑顔で「いいですよ。」と返した。