二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 14話 更新!! 参照100突破ァ!! ( No.33 )
- 日時: 2012/04/02 13:46
- 名前: ルリ朱雀& (ID: J/cl5oqb)
16話 本音
由梨は、すぐに見つかった。
秋と夏未の姿を見ると、逃げ出そうとしたが、2人の真剣な表情を見ると、腰を下げた。
由「何の用?」
警戒心をむき出しに、由梨が問いかける。
秋「話をしに…。」
由「私は、したくない。」
秋「……、ねぇどうして、サッカーしなくなったの?」
秋がそう言うと、由梨の顔がかたまった。
由「……由羽か。」
由梨は、ここにはいない、親友の名を呟く。
由「……どうして、そんな事聞きたいの。」
秋「…貴女の事が知りたいから。」
秋は、由梨の目を見て、言う。
由梨は、それに耐えきれないように、目を背ける。
そして、言う。
由「辛いから。」
秋・夏「えっ?」
由「辛い。体を動かすと、何も考えないって、嘘!私は、姉さんの事ばかり考えてる。サッカーをすると、姉さんの声がする。」
そこまで、話すと
由「これで、いい?」
由梨は、そこまで話すと黙った。
沈黙が辺りを、支配する。
聞こえるのは、風の声…。
由梨には、それだけではない。
遠くの音が聞こえる。
互いの鼓動が聞こえる。
耳鳴りがする。
歯をくいしばり、腕を握り締める。
耐えきれなく、耳を塞ぐ。
叫ぶ…。
「聞きたくない……。」
沈黙に耐えかねたように、由梨が耳を塞ぐ。
そして、呟く。
「聞きたくない……。」
2人は、ハッとする。
このままでは、この子を救えない。
とっさに呟く。
秋「お願い。話を聞いて。」
夏「我慢しているわ。」
由梨が、ハッと目をむける。
秋「辛いと思うけど、お願い。雷門に入ってほしい。」
夏「貴女の事を、見ている限り、思うわ。」
由梨の耳から、手が離れる。
秋「貴女は、サッカーがしたいと思う。」
夏「本当は、サッカーがしたいはずなのに、どうして我慢するの。」
由梨の目が、大きく開く。
秋「一緒に、雷門に行こう。」
夏「我慢しなくていいと、思うわ。」
由梨の頬を、雫が伝う。
秋「お願い。話を聞いて。」
夏「我慢しているわ。」
目を、2人にむける。
どうして、どうして!!!
秋「辛いと思うけど、お願い。雷門に入ってほしい。」
夏「貴女の事を、見ている限り、思うわ。」
手を、耳からはなす。
嘘!嘘!!
秋「貴女は、サッカーがしたいと思う。」
夏「本当は、サッカーがしたいはずなのに、どうして我慢するの。」
あぁ、本当だ。これは、現実。
秋「一緒に、雷門に行こう。」
夏「我慢しなくていいと、思うわ。」
この人達は、本音をぶつけてくれている。
唇から紡ぎだされる声と、心の声が………1つになる。
あぁ、この世の中にこんな人がいる。
あふれだす。涙が………