二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン [Sound Girl] アンケート実施中 ( No.44 )
日時: 2012/04/07 11:46
名前: ルリ朱雀& (ID: J/cl5oqb)


21話 最後のワイバーンブリザード



 真・帝国との戦いを終え、雷門町に戻ってきた、イレブン一同。

 ふと、染岡が足を痛そうにおさえている。
 吹雪はジッとそれを見る。
 視線に気づいたように、染岡は吹雪に、
 「へへっ、こんな怪我、2、3日で治る。試合前には余裕で復活だぜ!」

 そんな、染岡を吹雪は心配そうに見る。
 由梨は、そんな2人のやり取りを密かに聞いていた。


 ※結構、飛ばしている所あります。 注意 ※



 雷門中に行き、ゆっくり休んでくれたまえ。と言われたが、やはり皆、一週間後のイプシロン戦に向け練習したくて、ウズウズしているようだった。


 由梨ももちろん、参加した。
 真・帝国戦では、「大事な試合だから。」と言って、試合に出なかったのだ。
 由梨は久しぶりに感じる、ボールを蹴る感覚を噛みしめる。
 ボールを蹴りながら、敵に攻め込むこの感覚…。
 由梨は楽しさを感じながら、惜しむようにパスを出す。
 由「やっぱり、楽しいな。」

 ゴール前では、染岡と吹雪が、円堂に完璧になったワイバーンブリザードを見せる所だった。

 由梨は、ハッとする。
 唇を噛みしめる。
 これから、聞こえるであろう音に…。
 瞬間、グキッと嫌な音が、頭の中で鳴り響く。

 「「染岡っっ!/染岡さんっ!!」」

 染岡は、真・帝国戦の後、ちゃんとケアをしなかったらしく腫れていた。
 瞳「染岡君。貴方には抜けてもらうわ。」
 風丸が反対したが、染岡本人が承知し、黙り込んだ。

 そんな重い空気を変えるように、春奈が木暮が漫遊寺の時に見せた技が、完成したといった。

 木暮は、その技を皆に見せ、
 「旋風陣」と名付けた。

 そして、数日後。
 エイリア学園の拠点らしきものが大阪にあると聞き、雷門は大阪に向かう。

 染「頑張れ。皆。」
 染岡は、遠くに見えるキャラバンに手を挙げ、見送った。


 由「で、席移動…。」
 吹雪の隣に座っている、由梨が呟く。
 ちゃっかり、窓際に座っている。
 秋「染岡君が、いなくなったから…。」
 由「まぁ、よろしく。」
 吹「よろしく。」
 そういい、微笑む吹雪に、由梨は
 由「やっぱり。」
 と呟く。
 その声は、幸いにも聞こえなかったようだった。