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　3話　イヤホン


　浅葱色の双眸を持つ少女は、ボーっと空を見上げていた。

　秋「私、あの子に聞いてくる。」

　秋はそういい、少女に近づくと声をかけた。

　だが、少女は無反応。

　ふと秋は、その子がイヤホンを付けていることに気付いた。

　秋は、それに気づき少女の肩をたたいた。

　少女は、秋の方を見て、片方のイヤホンをはずした。

　?「なんでしょう。」

　少女の声は、スッと耳にはいった。

　秋「あの、運動場はどこですか?」

　少女は、周りを見回すと、

　?「あっちを真っ直ぐいけば、そうですけど…。」

　秋「ありがとう!」

　少女は、どういたしまして。と言うように、頭を下げるとイヤホンを付けた。

　秋は、皆の元に戻ると、

　秋「あっちを真っ直ぐ行くと、運動場だって。」

　円「こっちか。お前、ありがとうな!!」

　円堂は、少女に向かいそう言った。

　少女は、一瞬ここを向いたが、また空を見上げた。


　円堂達が去った後……

　「あれが、雷門か…。まぁ、私には関係ないか。」

　そういう、少女のイヤホンには、音楽プレーヤーは、繋がっていなくただ、少女の耳にはイヤホンだけが、はめられていた。