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「あたしはこいつに一緒に来てくれなんて言ってないよ？」
白蓮さんの一言でガキどもは一気に静まった。


其の五　ホテルの施設とか覚え始めたあたりで旅行は終わり


「あーダメだ、頭ガンガンする。ちょ、新一ぃ、水取って水。」
「新八ですけどね。はいどうぞ。」
「で、何？酔っぱらった時点でもう記憶が曖昧だと。ふざけんじゃねぇよ俺は結構真剣に考えたりしたりしなかったりしてたんだぞコノヤロー」
「そうアルよ！ワタシもせめて給料だけはもらっとかないととか考えたんだぞコノヤロー！」
あれ、神楽ちゃん俺本体の方はいいの？あれ？給料だけなの？
「ま、まぁ二人とも、どっちにしろ帰らなくていいんだからいいじゃないですか。」
「うん。ってことであたし今日帰るから。じゃあな。」
…勝手な人だ。
何？あれはなかったことにする感じなの？

「やっぱり帰りは宇宙船ですか」
「ああ、そうだよ新ぱ…新二くん。」
「何でわざわざ言い直したのォォ！！」
「またなんかあったら万事屋来るヨロシ！今度はサービスするヨ！」
「あー、地球はやっぱいいわー。新しい友達とかもできたし、また来るな。銀時」
「あぁ、もう当分いいっすわ。何かあなたといるの疲れたんで。」
「冷たいアルな、この息子は。わかったヨ、母さん！俺も今度月に行くから待っててネ！…ぐらい言ったらどうなのヨ」

わーわーいってるうちにターミナルまできた。
「じゃあな、また来るわ。」
「さようなら！」「バイバイアルー」
そういって白蓮さんは向こうを向いたとたん、
口を開けたまま動かなくなった。

視線の先には、
「わあー、お母さんいたいたー！！」
白蓮さんと同じ髪の色の、ツインテールをした女の子がいた。