二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】銀ノ兎ハ、白銀ノ月デ。【過去編?】 ( No.6 )
日時: 2012/03/25 20:58
名前: 白桜 ◆kAH0UBwdhE (ID: OVwF6u9h)

プロローグ其の二、あの頃の話。

とんでもない不安が、あたしに覆い被さってきて語りかける。
もう、やめちまえと。
——戦って戦って、そのあとに何が残った?
  何も残っちゃいないだろうが。
  余計なモンを背負い込んで、何のいいことがあった?
  何もなかったろうが。
  お前一人が頑張ったところでこの星はもう救えない。
  もう、遅いんだよ。

そう。もう大戦は終盤にさしかかってきていて、こちら側には勝ち目などなかった。
自分の故郷、自分の家族でさえもあたしの背中には大きすぎて護ることなんざできなかった。
あまりにも、自分が小さすぎた。
戦場で得た物は、そんなことだけだった。

そんな中、同じくちっぽけで何もかもを無くした奴がいた。
そいつは、あたしと同じで、
何もかもが違った。
星のために故郷のためにと何もない星で剣を振るう姿は、小さくて無力で滑稽でさえあった。
だが、
誰より綺麗で、
まっすぐだった。

そしてあたしはもう一つ、
余計で大切な物を背負い込んだ。

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わかりづらいですね;;
白蓮が大戦の頃に銀嶺に会ったときのお話。
ちなみにこの頃白蓮は15歳くらいでした。