二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Grey-man 偽りの使徒 ( No.2 )
日時: 2012/03/19 20:08
名前: 綺羅☆彡 (ID: l7TEAs0Q)

ふと目を開けると目の前に広がるのは破壊しかけている世界
音もなく人の気配もない

私は目の前の残骸を見て呆然と立ち尽くす

ドサッ

いきなり背後で何かが倒れる音がする
恐る恐る振り返ってみると
教団のみんなが血だらけで倒れていた

『嘘…でしょ』

夢のくせにやけにリアルで
本物じゃないことはわかっているのに
自然と目から涙が零れ落ちる

バチンッ

大きな音が鳴る

その音とともに床が世界がパズルの線を描いて自分ごと崩れ始める
教団のみんなが落ちていく 崩れていく世界とともに
必死で手を伸ばしても誰一人として届くことはない

『いや…いやぁあああああああああああ』


ガバッ

勢いよくベッドから起き上がる
目を開けるとそこはいつもの景色自分の部屋だった

『夢…か』
(嫌な夢・・・。)

さっき見た夢を忘れようとシャワーを浴びに行くリオ

シャワーを浴び終わり、髪を乾かしていると

「こいつアウトォォオオ!!!!」

突然響き渡る門番の声。

敵の侵入を知らせる警報がさらに辺りに緊張をはしらせる

(なんですって・・・。)

団服を羽織って急いで部屋を出る

「こいつバグだ!額のペンタクルに呪われてやがる!アウトだアウト!!」

(走っても間に合わない。。。しょうがない)
『イノセンス発動 薔薇の精≪ローズフェアリー≫」』

そう呟くと、リオの太ももにある薔薇の刺青が漆黒のベールで
足を覆う。 それはまるでブーツみたいな形になる

イノセンスを発動し思いっきり走り始めるリオ
もの凄いスピードで走っている

「千年伯爵の仲間(ヵモ)だーーー!!!」

本日何回目か分からない門番の悲鳴が聞こえる

その頃科学班では、

「なんだいこの子は?」
コーヒーカップを片手に持ちモニターを指さすコムイ室長

「ダメだよ部外者いれちゃあ…なんで落とさなかったの?」
と眠たそうな目を擦りながら文句を言う

「あっコムイ室長それがビミョーに部外者っぽくねーンすよね」
目の下に大きな隈ができている顔でモニターを見るリーバー班長

「ここ見て兄さん」

黒髪のツインテールの女の子 リナリーがモニターを指さす

「この子クロス元帥のゴーレム連れてるのよ」

「すいませーん。クロス・マリアン神父の紹介で来た
アレン・ウォーカーです教団の幹部の方に謁見したいのですが。」

「紹介って言ってますけど室長何か聞いてますか?」
耳にマイクを取り付けるリーバー班長

「知らない。」ときっぱり言い切るコムイ
 コーヒーをズズズと飲む

「そうっすか。んじゃ後ろの門番の身体検査受けて?」

門番の身体検査中・・・・

「こいつアウトォォオオ!!!」

突然響き渡る門番の声。

それを聞いた瞬間
コムイは思いっきりコーヒーを噴き出した

「こいつバグだ!額のペンタクルに呪われてやがる!アウトだアウト!!」
「千年伯爵の仲間(ヵモ)だーーー!!!」

「なにいいいいいいいいいいいいい!?」
科学班のみんなが声を合わせてとっても大きいリアクションをする

モニターには驚いた様子で固まっている白髪の少年が映っていた

≪スパイ侵入 スパイ侵入≫

「おい。城内のエクソシストは・・・・」

「神田とリオがもう着いた。」

満月を後ろに背刀を構え、現れた長髪黒髪の青年 神田ユウ

イノセンスを使ってまるで妖精の様に空を舞う 神崎リオ

「一人でくるとはいい度胸してんじゃねぇか・・・。」
そう言ってギロリと白髪の少年を睨みそのまま襲い掛かる神田

「ちょちょっと待って、何か誤解されて・・・」

少年が言い終わる前に神田の夢幻で少年に斬りかかる

が、少年は傷一つなくあるのはイノセンスの様な腕

それを見ていたリオは
『あーぁずるいなユウ。私もやりたかったな』

と空に浮かんで二人の戦いを観戦している

「お前その腕はなんだ?」

「対アクマ武器ですよ僕はエクソシストです」

「なに?」そう言って神田は門番をギロリと睨みつける

「まぁいい。切ってみればわかることだ」
また夢幻を構える神田

それを見て少年は冷や汗を流す

(この人…何を言っても僕を切る気だ)

「ちょ待って本当に僕は敵じゃありません。
クロス元帥から紹介状が送られてるはずです」

神田の夢幻が少年の額の本当にぎりぎりで止まった。

「元帥から?紹介状?」

「(怖っえー)そう紹介状・・・コムイって人宛てに」

科学班のみんなはそれを聞いてコムイを睨む

「はい。そこの君僕の机調べて」
と偉そうに命令をするコムイ

「兄さん、室長」と周りから睨まれる

「僕も手伝うよー」

周りからの殺気に気づいたのか
コムイも手伝いに行く。

20分後

「あった。ありましたー。クロス元帥からの手紙です」

「読んで」そう言ってまたコーヒーをズズズと飲むコムイ

「コムイへ、近々アレンというガキをそっちに
送るのでヨロシクなbyクロス」

「リナリーちょっと手伝って準備を久々の入団者だ」
そう言って二人は奥の部屋に入っていく

コムイに殺気をみんなが送ってたことには気づかずに

「開門ー」ゴゴゴゴゴゴ

『なんか結局出番なかったわね。』
しょうがないかと呟くとリオは門の前に
立っているリナリーのもとへ行く

門が開いているのになかなか入ってこない神田と白髪の少年

どうしたのだろうと外に出てみれば、白髪の少年にまだ刀を突き付けている神田

『はぁ……』

その光景に呆れたリオは神田の持っていた夢幻を素手でつかむ

『まったく、いい加減にしなさい。門閉めるよ?』

夢幻を素手で掴んでいる手からは血が滲んで出てきていた
何も言えず、驚いている神田と少年

動かない2人に早くしろというと自分は入っていく

「ありがとうリオ」とリナリーは笑顔で礼を言う

『別にいいよー。見てて楽しかったし(笑)』

その後、リナリーはやってきた少年に自己紹介をする

「私は室長助手のリナリー・リー。室長のとこまで案内するわね」

「僕はアレン・ウォーカーです。よろしくお願いします」

『私は、神崎リオ。よろしくねアレンくん』

そう言って笑顔で握手をする

「よろしくおねがいします」と少し頬を赤らめていうアレン

くるっ スタスタスタ

「あっ神田」

めんどくせぇとでも言った風に去ろうとした神田を引き止める声

気に入らない相手に呼ばれたので睨み付ける神田

それに多少ビビっているアレンだが、
よろしくと右手を差し出し握手を求める

「呪われてる奴と握手なんかするかよ」

そう言って去って行った神田

「ごめんね。任務から戻ったばっかで気が立ってるの」
と悪そうにリナリーは謝った。

「あははははは……」少し傷ついているアレン

『本当はやさしいんだけどなー』
と苦笑するリオ

「あれが!? ですか」と以上に驚くアレン

『そのうち分かると思うわ。それじゃリナリーあとはよろしく』

そう言ってスタスタと歩いていくリオ
その後ろ姿にアレンは少し見惚れていた。

ぽつりとリナリーは呟いた

「・・・・綺麗な人でしょ?」

「あっはい。」

「私の憧れの人なの。優しくて強くて決して弱いとこを見せないの。
 だからみんなから凄く信用されているのよ」