二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: インフィニット・ストラトス 黄金の転生者 ( No.4 )
- 日時: 2012/03/25 18:54
- 名前: キャキャロット (ID: ftamISp/)
授業が終わり、サイヤン兄弟と一夏は話をしていた。
「やっぱ勉強は苦手だな。お前たち兄弟はできるからいいけど。」
一夏はため息をつきながら言う。
「毎日予習復習をやれば何とかなる。」
ゴジータが答える。すると一夏はベジットに聞く
「ベジットは予習復習やってんのか。」
「俺?やるわけないじゃん。第一に先生の話をしっかり聞けば85点は取れるけど。」
さらりと言ってのけたベジットに気落ちする一夏。
それを見たゴジータは一夏の肩を叩きながらフォローをする。
「まぁ気にすんな、誰だって苦手なものもあるさ。後で、俺と兄さんとでまとめたノートでもあげるからさそれを見ながら勉強したらいいじゃねえか。」
「おい、ちょっと待て。なんで俺まで一夏の勉強に付き合わなければならないんだ。ゴジータがまとめりゃいいだろ。」
ベジットが問いただす。
「おいおい、先生にノート提出したら必ず最高ランクの評価が付いてくる優等生さん、協力してくれよ。」
嫌味を言いながら頼むゴジータ。
「くそっ、その言い方はナシだぜ。わーったよ、参考書レベルにまとめてやる。」
なぜか、ベジットの後ろに炎が見えた一夏だった。
「ちょっとあなた。」
初めて聞く声に三人は振り返る。そこには、金色の髪と意思の強そうな瞳を持つ女子生徒だった。
雰囲気は、何処かの名家のお嬢様のように感じる。
「えっと、君は。」
一夏が代表として質問した。それを聞いた女子生徒は目を大きく開いて大袈裟に驚いている。
「まぁ、私を知りませんの?このイギリス代表候補生のセシリア・オルコットを。」
それを聞いてベジットは呟いた。
「オルコット、オルコットねぇ…。」
「知っているのか?ベジット?」
「いや、どっかで聞いたことがあるんだよなこの名前、どこでだっけ?」
「兄ちゃんも?俺もどっかで聞いたんだよな…え〜っとどこだっけ」
サイヤン兄弟が思い出そうとするが、それはセシリアによって止められる。
「あ、貴方達は私を馬鹿にしておられるの?」
肩をプルプル震わせながら聞いてくるセシリア。
「なんで馬鹿にしなければならないんだ。」
「一夏の言う通りだな。」
何言ってんだ?という表情をしていうベジット達に我慢できなくなったのか、強くバンッと机を叩くセシリア。
「馬鹿にしています!このイギリス代表候補生でこの学園の首席たるセシリア・オルコットを。」
「「「へえ〜、そいつはすげぇな。」」」
三人同時に同じ答え方をしたのに気分を良くしたのか、ふふん、と笑う。
「では、本題ですが、あなたたちに色々教えてあげてもよろしくてよ?」
そう提案するセシリアに質問する一夏。
「何をだ?」
「ISの扱い方や、戦闘方法などですわ。」
腰に手を当て自慢げに話すセシリアだが、
「「ISのことなら山田先生に聞くし、戦闘なら自信がある。」」
とサイヤン兄弟にバッサリと切り捨てられた。
「せ、折角わたくしがわざわざ貴方達におしえてあげるとおっしゃているのですよ?そこは素直になったほうがよろしくて?」
「そうやって、上から見ていると足元をすくわれるぞ。」
ベジットが諭すような口調で言う。それでも何か言おうとすると授業開始のチャイムがなった。
「また話は今度ですわ!」
セシリアはそう言い捨てると自分の席に戻っていった。
「サイヤン兄弟席に着け。」
千冬が教卓から注意する。
全員席に着いたのを確認して、話を切り出した。
「再来週のクラス対抗戦に出る代表者を決める。」
自薦他薦問わないぞ、と言い終わらないうちに女性生徒の手が挙がる。
「私は、織班君を推薦しまーす。」
「はぁ!?俺ぇ!?」
「はーい、私はベジット君」
「私は、ゴジータ君がいいと思いまーす」
「「やっぱこうなるか…」」
サイヤン兄弟は半分諦めた様子。
しかも、名前はどんどん男子生徒の名前しか挙がらない。
「他に候補者はいないか。いなければこの中から選ぶことになるが?あと、選ばれた奴に拒否権はないから覚悟しろ。」
そんな中一人の女子生徒が名乗りを挙げた。セシリア・オルコットである。
「納得いきませんわ。第一クラスの代表が男だなんていい恥さらしですわ。」
興奮しているセシリアは声量が衰えない。
「私は入試で教官を倒しています。その私が出るべきです。」
教官を倒したことを強調するセシリアだが、
「俺ら3人とも教官を倒しているぞ」
と一夏にいわれ、数秒だまるセシリア。
「貴方達も倒したのですか?わ、私一人だと…」
「俺は先生が突っ込んできたのを避けたら先生が壁にぶつかって俺が勝ったことになったんだけど、こいつら兄弟は一発で倒したからな。」
一夏が詳しく話す。
「一発ですって?」
話を信じられない、といわんばかりの表情をするセシリア。
「で、ですが、私の方が実力は上です。」
「じゃあ、試してみるか、このゴジータとセシリアのどちらが上か。勝負しようぜ。」
それを聞いた千冬は
「話は纏まった、勝負は一週間後の月曜日、放課後に第三アリーナで行う、それぞれ用意するように。」
「はい」
「分かりましたわ」
お互いに返事をする。
緊張感が高まっていくセシリアだった。