二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 無 題 【銀魂】 ( No.15 )
- 日時: 2012/03/29 12:36
- 名前: いろは ◆LUdEVzdrco (ID: w0.JbTZT)
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「ってことで、真選組一番隊隊士になりました片倉翼でs「違うわァアァアァア!!」……煩いですね土方コノヤロー」
「今さっきまで泣いてた奴のセリフじゃないですねィ。その切り替えの早さ、尊敬しまさァ」
「いやーそれほどでも〜!」
照れるじゃないか!尊敬するだなんて!
今さっきまで見せていた涙は何処に行ったの的な目で皆がわたしを見ている。ふふふ、ポジティブに生きてますから!!
それにもう泣きたくありませんしね!
「隊士になるには実力見なきゃならねェ。弱ェ奴は隊士にはならせなんねェからな。即死しちまう」
「あ、大丈夫ですよ!アッチの世界では柔道と剣道、弓道、空手、少林寺拳法などなど武術は一通り身についてます!特に剣道と空手は大得意なんですよ!」
胸をはって宣言すれば、やれやれというように土方さんが溜息をついた。
ちょ、息タバコ臭い。タバコの臭い苦手なんですよねわたし!
土方さんはタバコを携帯灰皿に押し付ければ(ちゃんと持ってるんだね灰皿)、わたしをにらみつけた。
04 田舎ナメたら田舎で泣くことになる
「竹刀と刀は違ェんだよ。俺たちは人殺しなんだ。ただのお遊びには付き合ってらんねェ」
「…………」
「ちょ、トシ!そこまで言わなくても!ね、翼ちゃん!落ち込まないで!」
その言葉に黙りこくる。お遊び?そんな。わたしは真剣にやってきたつもりだ。それを遊びだなんて、……
「ちょームカつくゥウウゥウウゥ!!」
「ええええ!落ち込んでたんじゃないの!?キレてただけだったの!?」
近藤さんが大声でツッコむ。誰が土方さん如きの言葉で落ち込むか!むしろ腹立つわ!
「フツーの女なら『ヒドーイ』とか言ってたんだろーがなァ!ざまーみろよ!わたしはそんな事で落ち込むほど乙女じゃねーんだよ!わたしはフツーじゃねーんだよ!わたしにフツー求めるなんて土方さんにマヨネーズやめろっつってんのと同じことだぞコンチクショー!」
一気に捲くし立てれば、土方さんは驚いたように目を丸くさせた。フハハその顔マジウケるんですけどー!
てか何で土方さんにお遊びって決め付けられなきゃなんないんだ。今剣道習ってる奴ほとんど敵に回したぞ。
わたしだって真剣なんだ。確かに竹刀しか握ったことは無い。刀なんて少しも触ったこと無い。けどなァ。
「田舎剣法ナメんなよ!」
わたしは、絶対隊士になってやる。
「女中?そんなのやってられっかクソヤロー。家事なんてなァ!できねーんだよ!フハハハハ参ったか!」そう叫びながら土方さんを指差した。するとあちこちから笑い声が聞こえた。沖田さんと近藤さん、土方さんまでもがクツクツと笑っている。
……は?
「クク……。まァその度胸だけは認めてやるよ。ただし隊士になるためには試験を受けてもらう。」
「し、試験!?無理ですよわたし勉強無理!アッチの世界では『先生泣かせ』って言われたくらい勉強できないんですよ?!」
「馬鹿。そっちのじゃねーよ。入隊試験だ。今から沖田と勝負しろ。一本だけでも取れたら入隊させてやる」
「はァ!?ちょ、沖田さんって一番強いんですよね!?いきなりそれですか?無理ですよー」
「へェ。今さっきのは嘘だったのか?」
土方さんがニヒルに笑った。普段ならイケメンウハウハだーとか叫んでるんだろうけど、シャレにならない。
けれど、嘘じゃない。わたしは真剣にやってきたんだ。
「だっ……大丈夫です!」
一本なんて楽勝だ!だってわたしは剣道部主将、片倉翼なんだから!
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