二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ヘタリア 学園は廻っている。 ( No.1 )
日時: 2012/04/01 00:35
名前: 夜坂 ◆/mY1Y8jdz. (ID: zfUJEuV5)
参照: http://解放と自由を、手に。

*一時限目  エルクロウス


私はエルクロウスという国である。今年度にこの学園に転校してきた。
今年にようやっとイギリスの支配下から独立をしたからである。
そんな私はイギリスの支配下にいたものの、独自の文化で独自の言語で独自の思考を持っている。私はそこに誇りを持っている
そして、私は騎馬民族なので騎士の誇りも多く持っている。証拠としては国名である。私の国名はエルクロウス語で騎士という。これ以上の証拠は無いだろうと言える。ちなみに私の実家はイギリスより少し下にある小さな小さな島国だ。リヒテンシュタインよりもう少し大きいくらいの国土面積である。
「ところで兄さん。何故バリバリの不良の貴殿が生徒会長をしているのかを問いたいのだが」
「生徒から推薦&票数多し。というかその質問何回してるんだよ」
「覚えていない」
「覚えてないほどかよ……」
私は赤と白のチェックの制服に膝上までのロングブーツを履き、その銀色に伸びた髪を風になびかせながら兄さんもといイギリスと話をしていた。屋上の風はとても気持ちいい
「さて、私はそろそろギリシャ殿との約束があるのでいかねばならない。じゃあな、兄さん」
「おう、弟」
「妹だ」
「冗談だよ」
嫌な冗談を尻目に私は屋上から下へ降りていった。階段を下りる音が耳に心地よかった


「…………ん、やっと、きた……」
「すみません、ギリシャ殿。兄上と雑談をしていましたらなかなか面白かったものですから」
「…………仲が、いいのは……いいこと」
牛の歩みほど遅いような喋りを発する彼は私の一番最初の友人であった。私より随分と年上だが、なかなか友好関係にある。私は彼が結構性格的に好きなので支援金も多くあげている。ギリシャがいなくなったら私はきっととても悲しむ。下手したら兄さんより……おっと、いけない
「今日はどんな話を聞かせてくれるのです? 楽しみでなりませんよ」
「…………誰の、話して、欲しい?」
「私、神話はよく分かりませんのでギリシャ殿の好きな神をお話いただければと思います」
「…………じゃあ……今日は、アポロン……」
この学園は、楽しい。
まぁ、私は兄さん曰く『なんか近寄りがたい雰囲気を醸し出している』らしいのであまり友人が出来ていないのでまだ少しつまらないところもあるが。
「宜しく頼みます」