二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: inzmGO【音は1つになり、空にはばたく】オリキャ ( No.16 )
日時: 2012/04/08 12:46
名前: 風風 (ID: lquHsOOW)


 「あれぇ....剣城くんも遅くないですかぁ」

水色の髪の青年、狩屋は相変わらず、眉間にしわをよせた顔で下町をじっとみているピンク色の青年をふとみた。


 「あぁ。だが、お前よりはましだと思うぞ」

 「霧野さん...また、俺のことっすか....」


狩屋は霧野のいうことに対してふてぶしく、霧野を見つめた
その顔を軽く横目でみたのか、小さく笑っていた。


 「あ、そういえば杏樹と美桜さん起きたんですか?」

話しを切り替えるかのように、狩屋は自分の後ろにある扉を一回見た。

 「杏樹は、海にでも行ったんだろう。美桜は...まだ起きてないと思うぞ」

左手に、ついている銀色の小さめの腕時計をふと、みる。時刻は14時45分を指していた。


 「まったく....杏樹も美桜さんもマイペースですよね」

 「まあ、2人らしいからいいじゃないか」


そんなくだらない雑談をしていると、下町の終わりから剣城と新入りであろう人がいた。

 「どうやら来たようだな」

 「えっまさかの新入りって女っすか!?」

2人は下町からくる2人を眺めていた。




 「うわ....でかいですね.....」

歌海の目の前には、バックに青い海が広がっている
洋風の屋敷のような建物があった。

歌海は緊張したのか、一度、両肩にかけてあったリュックサックのつりを-キュ-と握った。





 「本日、第1537ロイス小隊に配属となりました。明空歌海二等兵です。」

 「ここに、明空歌海の入隊を許可する。俺はここの曹長。霧野蘭丸だ。以後、よろしくたのむ。」


歌海が敬礼をすると、それを返すように霧野も敬礼をする。
挨拶が、終わると霧野は歌海の写真やらの個人情報が書いてある紙を出してきた。
その紙の1番上には、入隊許可書と書いてあり、下のほうには、印鑑を押すような円が描いてあった。

その紙をみて、歌海は一度何をするのか理解ができなかったが、すぐに下にあった円を見つけ、自分のポケットから印鑑を取り出し、紙に強く押し付けた。
するとそこには、《歌海二等兵》としっかり赤字でついていた。


 「ふぅーん...俺よりしたかぁ....まあ、俺は狩屋マサキ。第1537ロイス小隊一等兵。いっとくけど、俺は《先輩》だからな!よろしく」


 「あ、よろしくお願いします。」

無愛想に返事をすると「おい、お前」
と、いきなり霧野に呼ばれた。
何かと思い霧野の方をむくと、霧野は軍服についた、ホットチョコレートの染みをみていた。


 「先に風呂入ってこい。剣城悪いが」

 「わかってますよ。新入り、ついて来い。風呂に案内する。」

剣城に《新入り》と言われムカついたのかはわからないが、ムスっとした顔で剣城の後をついていった。